ESAの技術実証ミッション「Proba-3」高精度の自律的な編隊飛行に成功

ESA=ヨーロッパ宇宙機関(欧州宇宙機関)は2025年5月8日、技術実証ミッション「Proba-3」の人工衛星2機が、自律的な編隊飛行に成功したと発表しました。

Proba-3は2024年12月に打ち上げが行われ、太陽コロナを観測するコロナグラフ衛星と、コロナグラフ衛星に影を提供するオカルター衛星の2機で構成されています。

ESAによると、2機の衛星はミリメートル精度の相対位置測定を通じて150mを隔てた編隊飛行を行い、1つの機体のように振る舞うという目標を達成しました。

今後は、直径1.4mの円盤を積んだオカルター衛星がコロナグラフ衛星に直径5cmの影を落とすように制御し、太陽コロナの観測を行うということです。

Proba-3の関連画像・映像

編隊飛行を行うProba-3ミッションのコロナグラフ衛星(手前)とオカルター衛星(奥)の想像図
【▲ 編隊飛行を行うProba-3ミッションのコロナグラフ衛星(手前)とオカルター衛星(奥)の想像図(Credit: ESA-P. Carril)】
編隊飛行するProba-3の衛星2機の軌道を示した図
【▲ 編隊飛行するProba-3の衛星2機の軌道を示した図(Credit: ESA - P. Carril, 2013)】

【▲ Proba-3の軌道(左)と、オカルター衛星のカメラで捉えたコロナグラフ衛星の様子(右)(Credit: European Space Agency (ESA))】

 

文/ソラノサキ 編集/sorae編集部

関連記事

参考文献・出典



関連キーワード
LG