中国のCAS Space(中科宇航)は、日本時間2024年12月27日、固体燃料ロケット「Kinetica 1」の打ち上げを実施しました。同社のX(旧Twitter)アカウントによると、第3段に問題が発生し、打ち上げは失敗に終わったと報告しています。
打ち上げに関する詳細は以下の通りです。
打ち上げ情報:Kinetica 1(Y6)
- ロケット:Kinetica 1(力箭1号、Lijian-1)
- 打ち上げ日時:日本時間 2024年12月27日10時3分【失敗】
- 発射場:酒泉衛星発射センター(中国)
- ペイロード:DEAR-3(B300-L01)、CASAA-Satなど合計10機
CAS Spaceは、第2段までは正常に動作していたことを確認した上で、第3段について「点火から3秒後に姿勢を失い、自爆装置が作動した」と説明しています。なお、原因については現在調査中としています。
"May we, who gazed upon the cosmos, find no troubles so vast in the realm of our lives", unfortunately, the Y6 launcher did not make that far into the cosmos. There was a problem with Stage 3, resulting in an unsuccessful launch. (1/3) pic.twitter.com/e44pty7DfE
— CAS Space (@cas_space) December 27, 2024
Kinetica 1について
Kinetica 1は、中国科学院(CAS)の傘下にある商業宇宙打ち上げ企業「CAS Space」(正式名称:Beijing Zhongke Aerospace Exploration Technology Co.)が開発した固体燃料ロケットです。2022年6月に初飛行に成功して以来、今回の6回目の打ち上げで初めての失敗となりました。
- 中国、国内最大級の固体燃料ロケットを初打ち上げ(2022年7月)
関連リンク
Source
- Image Credit: CAS Space
- CAS Space - Kinetica-1
文/sorae編集部 速報班