ノースロップ・グラマン、ISSへのシグナス補給船運用19号機を打ち上げ
【▲ シグナス補給船運用19号機を搭載して打ち上げられたアンタレスロケット。NASAのライブ配信から引用(Credit: NASA)】

ノースロップ・グラマンは日本時間2023年8月2日、「アンタレス(Antares)」ロケットの打ち上げを実施しました。搭載されていた「シグナス(Cygnus)」補給船は予定通りの軌道へ投入されたことを、アメリカ航空宇宙局(NASA)がSNSやウェブサイトで報告しています。

打ち上げに関する情報は以下の通りです。

■打ち上げ情報:アンタレス230+(NG-19)

ロケット:アンタレス230+
打ち上げ日時:日本時間2023年8月2日9時31分【成功】
発射場:ワロップス飛行施設(アメリカ)
ペイロード:シグナス補給船運用19号機「S.S. Laurel Clark」

今回のミッション「NG-19」では、国際宇宙ステーション(ISS)に届けられる実験装置やクルーへの補給品など約3.7トンの補給物資を積載した無人補給船「シグナス」運用19号機が打ち上げられました。愛称の「S.S. Laurel Clark」は、NASAの宇宙飛行士だったローレル・クラーク氏にちなんで命名されています。クラーク氏は2003年1月に打ち上げられたSTS-107ミッションのスペースシャトル「コロンビア」に搭乗していた7名のクルーの1人で、帰還時に発生した空中分解事故で命を落としました。

NASAによると、シグナス補給船運用19号機は日本時間2023年8月4日19時頃にISSのロボットアーム「カナダアーム2」を使ってキャッチされる予定です(※2023年8月2日10時時点での情報)。また、補給任務を終えてISSを離れた後の同補給船では、様々な酸素レベルでの可燃性や火災の検知などをテストするための6回目の宇宙船火災実験(Saffire-VI)が実施される予定だということです。

■打ち上げ関連画像・映像

【▲ シグナス補給船運用19号機を搭載して打ち上げられたアンタレスロケット。NASAのライブ配信から引用(Credit: NASA)】
【▲ シグナス補給船運用19号機を搭載して打ち上げられたアンタレスロケット。NASAのライブ配信から引用(Credit: NASA)】

■打ち上げ関連リンク

 

Source

  • Image Credit: NASA
  • NASA - Science, Hardware Launch on NASA’s Northrop Grumman Cargo Mission
  • NASA - Space Station (NASA Blogs)
  • Northrop Grumman - NASA Commercial Resupply Mission NG-19

文/sorae編集部 速報班

最終更新日:2023/08/02