2017年、世界のロケット打ち上げでトップバッターを飾ったのは中国になったようです。日本時間1月6日0時18分、通信技術試験衛星2号を載せた長征三号乙(CZ-3B)ロケットが、四川省にある西昌衛星発射センターから打ち上げられました。長征ロケットシリーズとしては、245回目の打ち上げとなります。
今回打ち上げられた通信技術試験衛星2号は中国の次世代通信衛星となるもので、衛星通信やデータ伝送の大容量化、多チャンネル化、高速化を図るのが目的。航天科技集団傘下の上海航天技術研究院が製造を担当しています。
先月28日の打ち上げから年をまたいで10日も経たずに打ち上げと、高密度な打ち上げスケジュールをこなす中国。3日後の9日には、もう一つの宇宙開発企業である航天科工集団が手がける固体燃料ロケットの改良版、快舟一号甲(KZ-1A)が打ち上げを控えているといわれています。
このままいけば、2017年の世界でのロケット打ち上げのうち1発目と2発目ともに中国が飾ることになりそうです。昨年の打ち上げ数はロシアを抜き、アメリカと同数の22機で同率1位となった中国。今年は全体を通して30機の打ち上げを予定しており、猛打線が期待できそうです。
Image Credit: CALT
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