ドラゴン補給船運用6号機、地球に帰還

スペースXの「ドラゴン」補給船運用6号機(CRS-6)が、約1か月の宇宙滞在を終え、国際宇宙ステーション(ISS)から地球へ帰還した。また6月には、次のドラゴン補給船運用7号機(CRS-7)が打ち上げられる予定となっている。

ドラゴンCRS-6はファルコン9ロケットに搭載され、米東部夏時間2015年4月14日16時10分(日本時間2015年4月15日5時10分)、フロリダ州にあるケープ・カナヴェラル空軍ステーションの第40発射台(SLC-40)から打ち上げられ、4月17日にロボット・アームによってISSのハーモニー・モジュールに結合された。

ドラゴンCRS-6には、ISSに滞在する宇宙飛行士のための水や食料、衣服、日用品から、ISS内の実験で使うための機器や材料、ISSから放出される超小型人工衛星など、約2200kgの補給物資が搭載されていた。これらはISSに滞在している宇宙飛行士によって搬出され、一方でISSで作り出された成果物など、約1361kgが積み込まれた。

そして日本時間5月21日20時4分にISSから分離され、単独飛行をした後、大気圏に再突入し、22日の1時42分にカリフォーニア州のロング・ビーチの南西約250kmの太平洋上に着水した。

このあと船体は、ロサンゼルスの港まで運ばれ、船内の貨物は米航空宇宙局(NASA)へ、また船体はテキサス州マクレガーにある、スペースX社の施設へと運ばれる予定となっている。

また6月26日には、次号機にあたるドラゴンCRS-7の打ち上げが予定されている。ISSへの補給物資の輸送をめぐっては、4月末にロシアのプログレスM-27M補給船が事故を起こし、ISSに送られるはずだった水や食料、酸素などが届かなかった。今のところISSの運用には支障は出ていないが、ドラゴンCRS-7の重要性はいつもに増して高まる事態となっている。

 

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