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中華人民共和国は12月31日、気象衛星「風雲二号08星」を搭載した長征三号甲ロケットの打ち上げに成功した。

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ロケットは北京時間2014年12月31日9時2分(日本時間2014年12月31日10時2分)、西昌衛星発射センターの2号発射台から離昇した。その後、中国政府や国営メディアは打ち上げ成功と発表した。また米軍の宇宙監視ネットワークは現時点で、近地点高度321.71km、遠地点高度37,210.02km、軌道傾斜角24.55度の軌道に1つの物体を検知しており、おそらくロケットの第3段か衛星本体と見られる。衛星は今後、固体のアポジ・モーターを噴射して、東経105度の静止軌道へ移動する予定だ。

風雲二号08星は中国気象局によって運用される衛星で、上海航天技術研究院(SAST)によって製造された。静止軌道から気象観測を行うことを目的としている。衛星は高さ4.5m、直径2.1mの円筒形をしており、自身が回転することで姿勢を安定させる、スピン安定式を採用している。打ち上げ時の質量は1,380kgで、設計寿命は4年とされる。ただし過去に打ち上げられた風雲二号は、どれも4年を超えて運用されている。

中国の気象衛星には、地球を南北に回る極軌道から観測する風雲一号と風雲三号と、静止軌道から観測する風雲二号がある。風雲二号の1号機は1994年に打ち上げられる予定だったが、試験中に爆発し失われ、1997年に打ち上げられた風雲二号02星が実質の1号機となった。その後はほぼ2年おきに打ち上げられている。今回打ち上げられた風雲二号08星は、2008年12月に打ち上げられた風雲二号06星を代替し、その一方で風雲二号06星は東経86.5度の静止軌道へ移動し、2006年12月に打ち上げられた風雲二号05星を代替する予定だ。

また現在、風雲二号の次世代機となる風雲四号の開発が進められており、2016年に1号機が打ち上げられる予定となっている。風雲四号は3軸姿勢制御を採用し、センサーなどの性能も大きく向上しているという。

 

■我国成功发射风云二号08星_要闻_新闻_中国政府网
http://www.gov.cn/xinwen/2014-12/31/content_2798836.htm

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