ロシアの国営企業ロステフは8月19日、ロシアの新型宇宙服(船外服)の「オルラーンMKS」が、今年秋にも国際宇宙ステーション(ISS)に送り届けられるだろうと発表した。

アルラーン宇宙服は、ロステフ傘下にあるズヴィズダー社によって開発と製造が行われており、現在ISSで使われているのはアルラーンMKと呼ばれるヴァージョンである。

アルラーンMKSでは自動温度制御システムや新型コンピューターが搭載され、またカラー・ディスプレイが大型化され、表示できる情報量が増えている。さらに、これまでゴム製だった服のレイヤーがポリウレタン製に代えられており、これにより耐久性が向上し、より軽くなった他、何より柔軟に動けるようになり、宇宙飛行士への負担が軽くなっている。

身長は165から190cmまでに対応しており、耐用年数は6年間で、15回から20回の船外活動に耐えることができ、最大9時間の連続使用が可能とされる。

また同社では、船外活動中に何らかの問題が発生した際に、自動で宇宙飛行士をISSに戻すためのジェット・パック・システムも開発しているという。おそらく米国の船外活動ユニットのSAFERから、さらに一歩進めたようなものを想定していると思われる。

なおアルラーン(Орлан)とは「ウミワシ」の意味で、MKSはロシア語で国際宇宙ステーションを意味するМеждународная космическая станцияの頭文字から取られている。

 

■Rostec :: News :: Fifth-generation Russian spacesuits to be delivered to the International Space Station
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