ヴァージン・ギャラクティック社は29日、スペースシップツーの滑空飛行試験を再開した。前回の飛行試験からは約6ヶ月ぶりとなる。
スペースシップツーは、空中発射母機として使われるホワイトナイトツーに懸架され、太平洋夏時間2014年7月29日10時ごろ(日本時間2014年7月30日2時ごろ)、モハーヴェ空港を離陸。その約30分後にホワイトナイトツーから切り離され、動力なしでの滑空飛行を行い、モハーヴェ空港に着陸した。
スペースシップツーは、今年1月14日の滑空飛行を最後に飛行を行っていなかった。この間に、ホワイトナイトツーの主翼に亀裂が発生していることが見つかったり、またスペースシップツーもロケットエンジンが変更されるなどの出来事があり、約6ヶ月に渡って飛行ができない状態が続いていた。
スペースシップツーはこれまでに32回の飛行を行い、そのうち3回はロケットエンジンを噴射しての動力飛行を行い、音速を超え、高度も22kmまで到達している。ヴァージン・ギャラクティック社では、今年中に宇宙への飛行試験を行いたいとしているが、ロケットエンジンが変更されたことで再び試験をやりなおす必要があるはずで、今後の予定が遅れる可能性もある。また、乗客を乗せた商業飛行が始まる時期も、まだ未定となっている。
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