2016年打ち上げ予定の、米航空宇宙局(NASA)の新しい火星探査機インサイト(InSight)の詳細設計審査が16日に完了、いよいよ組み立てが始まることになった。NASAが19日、発表した。
インサイトは2012年8月に、低コスト、短期間で開発した探査機を多数打ち上げることで成果を出すという方針の、ディスカバリー計画の新しいプロジェクトとして選ばれたもので、火星の地下を掘り、その内部構造を探ることを目的としている。また得られたデータは、2030年代に予定されている有人火星探査にも活かされる予定だ。
探査機の本体には、2008年に火星で初めて水の存在を発見したフェニックス探査機のものが流用されており、そこに米国をはじめ、フランスとドイツなどの観測機器を搭載することになっている。
今回詳細設計審査を通過したことで、今年の11月から組み立てが始まる予定だ。打ち上げは2016年3月に予定されており、火星到着後、約2年間の観測期間が見込まれている。
■Construction to Begin on NASA Mars Lander Scheduled to Launch in 2016 | NASA
http://www.nasa.gov/press/2014/may/construction-to-begin-on-nasa-mars-lander-scheduled-to-launch-in-2016/#.U3suSS8RZlk