アリアンスペース社は3日、欧州宇宙機関(ESA)の地球観測衛星センティネル1Aを搭載したソユーズST-Aロケットの打ち上げに成功した。センティネル1Aは、ESAが推める大規模な地球観測計画、コペルニクス計画の最初の1機となる。
センティネル1Aを搭載したソユーズST-Aは、4月3日18時2分(日本時間4月4日6時2分)、南米仏領ギアナにあるギアナ宇宙センターのソユーズ発射台(ELS)から離昇した。ロケットは順調に飛行し、23分24秒後に衛星を分離し、打ち上げは成功した。
センティネル1AはESAが運用する地球観測衛星で、ESAが進めるコペルニクス計画の最初の1機となる。センティネル1Aは合成開口レーダーを搭載しており、ESAがこれまで運用してきたヨーロッパ・リモートセンシング衛星(ERS)やエンヴィサット(EnviSat)による観測を受け継ぐ。
衛星はタレス・アレニア・スペース社によって開発された。打ち上げ時の質量は2,280kg、高度693km、軌道傾斜角98.18度の太陽同期軌道を周回し、設計寿命は7年4ヶ月が予定されている。
コペルニクス計画では今後、センティネル1Aの同型機のセンティネル1B、海洋観測に特化したセンティネル2・3、大気の観測を目指したセンティネル4・5の打ち上げが予定されている。
ギアナ宇宙センターからのソユーズロケットの打ち上げは今回で7機目となり、これまですべて成功している。
■Arianespace - Press Release - Arianespace boosts Sentinel-1A Earth observation satellite into orbit
http://www.arianespace.com/news-press-release/2014/4-3-2014-VS07-launch-success.asp