中国航天科技集団公司(CASC)は3月31日、実践十一号06星を搭載した、長征二号丙ロケットの打ち上げに成功した。中国による衛星打ち上げは今年初。また中国は今年、少なくとも18機の衛星の打ち上げを計画しており、幸先の良いスタートを切った。

実践十一号06星を搭載した長征二号丙は、中国標準時3月31日10時58分(日本時間同日11時58分)、酒泉衛星発射センターの43発射台から離昇した。その後打ち上げは成功したと発表され、米戦略軍のレーダーも軌道上に物体を捕捉、成功が裏付けられた。

実践十一号06星は、実践十一号という衛星の6機目という意味である。実践十一号は宇宙科学実験と工学実験を目的とした衛星とされるが、その実態は明かされておらず、一説には早期警戒衛星、あるいは早期警戒衛星の実験機であるとされる。

米戦略軍のレーダーによれば、同衛星は高度681 x 703km、傾斜角98.27度の軌道に乗ったことが分かっており、この数字はこれまでの実践十一号シリーズとほぼ同じ軌道である。

実践十一号シリーズは2009年11月12日に1号機が打ち上げられ、今回で6機目となる。ただし4号機は、2011年8月18日に打ち上げられたが失敗に終わっている。

 

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  • 中国航天科技集团公司 - 实践十一号06星由长二丙运载火箭发射成功

Last Updated on 2022/11/04