仏アリアンスペース社は23日、SES社の通信衛星アストラ5Eと、ヒスパサット社の通信衛星アマゾナス4Aの2機を搭載したアリアン5 ECAロケットの打ち上げに成功した。アリアン5の打ち上げは今年2機目。また連続打ち上げ数は59機となった。
2機の通信衛星を搭載したアリアン5 ECAは、現地時間3月22日19時4分(日本時間3月23日7時4分)、南米仏領ギアナにある、ギアナ宇宙センターのELA-3から離昇した。ロケットは順調に飛行し、約27分後にアストラ5Bを、また約34分後にアマゾナス4Aを分離し、所定の静止トランスファー軌道へと送り込んだ。今後両衛星は自身のスラスターを使用し、目標の静止軌道に向けて飛行する。
アストラ5Eはルクセンブルクの企業SES社が運用する通信衛星で、エアバス・ディフェンス&サービス社によって製造された。欧州全域に向け、通信サービスを提供することを目的としている。。打ち上げ時の質量は5,755kg、 東経31.5度の静止軌道で運用され、設計寿命は15年が予定されている。
アマゾナス4Aはスペインの企業ヒスパサット社が運用する通信衛星で、オービタル・サイエンシズ社によって製造された。南アメリカに対して通信サービスを提供することを目的としている。打ち上げ時の質量は2,938kg。
打ち上げは当初、現地時間3月21日19時5分(日本時間3月22日7時5分)に予定されていたが、強風のため、ロケットを組立棟から発射台まで移動させる作業が1日延期され、打ち上げも1日遅れることになった。
■Arianespace - Press Release - Arianespace orbits ASTRA 5B and Amazonas 4A satellites
http://www.arianespace.com/news-press-release/2014/3-22-2014-VA216-launch-success.asp