今月28日早朝に予定されている、GPM主衛星を搭載したH-IIAロケット23号機の打ち上げに向けて、種子島宇宙センターでは衛星とロケットの最終機能試験と、打ち上げのリハーサルが実施された。打ち上げに向け、準備は順調に進められている。
すでに衛星には燃料が充填され、H-IIAに積み込まれた状態で、大型ロケット組立棟(VAB)の中で打ち上げの時を待っている。ロケットと衛星は19日と20日に最終機能試験を受け、ロケットや衛星の電源のオンオフ、またフェアリングや衛星を分離する機構の確認などが行われた。
そして22日と23日には、打ち上げまでの手順を確認するリハーサルが行われた。このリハーサルには種子島宇宙センターだけではなく、衛星本体を開発、製造した米航空宇宙局(NASA)のゴダード宇宙飛行センターも参加した。
H-IIA 23号機の打ち上げは、現時点で2月28日3時7分に設定されている。打ち上げが可能な時間帯は2時間後の5時7分まで設定されており、また28日に打ち上げができなかった場合の予備日として、翌日の3月1日から3月31日までが確保されている。
各試験やリハーサルは無事に完了し、現時点で打ち上げに支障が出るような問題などは発生していない。また天候も、現在のところ打ち上げ予定前後の時間は曇りで、雨や風、雷といった打ち上げに支障が出る要素も問題ないとの予報が出ている。また打ち上げの約半日前に予定されている、ロケットを組立棟から射点へと移動させる機体移動においても、若干の雨が降る可能性はあるものの、作業に支障が出るほどではないとされており、打ち上げは予定通り試みられる見込みだ。
■打上げリハーサル: コラム | GPM-DPR スペシャルサイト
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