中国国家航天局(CNSA)は11月20日、地球観測衛星「遥感十九号」を搭載した長征四号丙(CZ-4C)ロケットを打ち上げた。前号機の「遥感十八号」は10月29日に打ち上げられたばかりで、一ヶ月足らずの間に2機の遥感シリーズが打ち上げられたことなる。

長征四号丙は北京時間11月20日11時31分(日本時間同日12時31分)、山西省にある太原衛星発射センターの第9発射施設から離昇した。その後打ち上げは成功したと報じられ、米戦略軍の宇宙監視ネットワークは、高度1,201km x 1,207km、傾斜角100.48度の軌道に衛星を探知した。

遥感十九号は、科学的な試験に加えて、資源の調査を行い、農作物の生産量の見積もりや災害の防止、減少などの対策に利用されるとされる。

遥感と呼ばれる衛星はこれまでに19機が打ち上げられており、最初の遥感一号は2006年4月に打ち上げられた。当初から地球観測衛星であるとは言われていたが、多くの専門家は軍事利用もされていると推測している。また遥感シリーズは光学センサー搭載型、合成開口レーダー(SAR)搭載型、そして米国のNOSS(Naval Ocean Surveillance Satellites)と似た、海上の艦艇から発信される電波を傍受し、その位置を割り出す衛星の、3種類が存在すると言われれている。

今回の遥感十八号は光学センサー搭載型とされ、また2009年に打ち上げられた遥感八号、2012年の遥感十五号と同型機であると推察される。

 

■遥感卫星19号成功发射_中国航天科技集团公司
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