アメリカ航空宇宙局(NASA)とユナイテッド・ローンチ・アライアンス社(ULA)はアメリカ東部標準時間11月18日13時28分(日本時間11月19日3時28分)、火星探査機「メイブン(MAVEN)」を載せたアトラスロケット(アトラスV)を予定通り、ケープ・カナベラル空軍基地から打ち上げた。

打ち上げられたロケットは順調に飛行し、打ち上げから約52分後、「メイブン」が所定な軌道に投入され、打ち上げが成功した。

「この重要なミッションの打ち上げに成功し、ULAはとても誇りに思っています。火星へのミッションはとてもエキサイティングで、ULAはここ10年、NASAの火星ミッションの打ち上げを全て託され、成功させました」
今回の打ち上げについて、ULA社のジム・スポンニック(Jim Sponnick)副社長はこのように述べた。

「メイブン」は今後10ヶ月間にわたって飛行し、2014年9月22日に火星周回軌道に投入される予定となっている。

「メイブン」は「Mars Atmosphere and Volatile EvolutioN」の略で、火星の気候と居住性の問題に取り込み、火星大気の上層部と電離圏のダイナミックな活動への理解を深める。また、過去の火星は厚い大気に覆われていたと考えられているが、その大気がなぜ無くなってしまったのか、「メイブン」はその手がかりを見つけてくれるかもしれない。

 

■MAVEN | NASA
http://www.nasa.gov/mission_pages/maven/main/index.html