アメリカ航空宇宙局(NASA)の火星探査車「マーズ・サイエンス・ラボラトリー(MSL)=キュリオシティ」は8月6日、いよいよ火星滞在1周年を迎える。

「キュリオシティ」は2011年11月に打ち上げられ、2012年8月6日に火星の「ゲール・クレーター」に無事着陸した。従来のエアバッグ方式ではなく、「スカイ・クレーン」と呼ばれる新しい着陸方式が採用されたが、見事に1回で成功した。

火星に着陸してから1年、「キュリオシティ」は合計1.2km以上走行し、ドリルを使って岩石に穴をあけ、サンプルを採取して分析した結果、過去の火星には微生物に適した環境が存在していたという大きな成果を挙げた。

「キュリオシティ」の火星滞在1周年を迎え、NASAのボールデン長官は「1年前の劇的な火星着陸と新しい科学の発見は、私たちが計画している有人火星飛行や有人小惑星飛行をさらに促進してくれるでしょう」と述べている。

なお、NASAは8月6日に「キュリオシティ」の火星滞在1周年記念イベントを実施する予定で、当日には最新の研究成果や今後の火星探査計画などが発表される予定となっている。

 

■NASA's Curiosity Nearing First Anniversary on Mars
http://www.nasa.gov/mission_pages/msl/curiosity-nearing-first-anniversary-on-Mars/index.html