インド宇宙研究機関(ISRO)のラーダークリシュナン総裁は3日、GSLV Mk-IIIの初打ち上げが2014年4月ごろになると明かした。

GSLV Mk-IIIはインドが開発中のロケットで、インドとしては過去最高となる静止トランスファー軌道に4tの打ち上げ能力を持ち、商業打ち上げやISROの惑星探査機、また有人宇宙船の打ち上げに使うことも想定されている。

昨年12月の時点では、初打ち上げは今年の12月に予定されていた。一説には、この遅れの原因は、今年の10月に打ち上げが予定されている火星探査機マンガラヤーンの開発に注力しなければならなくなったためとされる。

最初の打ち上げでは第3段を搭載せず、両脇の固体ロケットを使用する第1段と、それらに挟まれる形に位置する中央の第2段のみで行われ、地球を回る軌道には乗らないサブオービタル飛行になる。軌道飛行は2016年に行われる見通しだ。

 

■GSLV Mk-3 First Flight Pushed Back to April 2014