米スペースX社は25日、ファルコン9ロケットの打ち上げ予行を完了させ、3月1日の打ち上げに向けていよいよ最後の準備に入った。
予行は打ち上げ場所であるケープ・カナベラル空軍ステーションの第40発射施設(SLC-40)で行われ、発射台に立てられたロケットに実際に推進剤が充填され、実際の打ち上げと同じ手順で作業が進められた後、アメリカ東部標準時25日13時30分(日本時間26日3時30分)に9基の第1段ロケットエンジンに点火、2秒間に渡って推力全開で噴射した後、正常に停止した。
この試験の目的は、ロケットやエンジン、地上設備や緊急時に作動する装置などが想定通り動くかを確認することにあった。同社は得られたデータを検証すると同時に、実際の打ち上げに向けた準備も進めるとのことだ。
今回のファルコン9は国際宇宙ステーション(ISS)にドラゴン貨物船を送り届ける。これは同社とアメリカ航空宇宙局(NASA)との間で交わされた、民間企業によるISSへの補給サービス(Commercial Resupply Services)契約に基づいたもので、今回のミッション名はCRS-2、つまりは同契約による2度目のミッションとなる。
現時点で打ち上げは、アメリカ東部標準時3月1日10時10分(日本時間3月2日0時10分)に予定されており、気象条件に関しては問題ない見通しだ。
■SPACEX CONDUCTS SUCCESSFUL STATIC FIRE
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