アリアンスペース社(Arianespace)は協定世界時間12月19日21時49分(日本時間12月20日6時49分)、イギリス国防省(MoD)の軍事通信衛星「スカイネット5D(Skynet 5D)」とメキシコの通信衛星「メックスサット・ビセンテナリオ(Mexsat Bicentenario)」を載せたアリアン5ロケットを、南米フランス領ギアナのクールー基地から打ち上げた。

打ち上げられたロケットは順調に飛行し、打ち上げから約27分後に「スカイネット5D」、その後に「メックスサット・ビセンテナリオ」をそれぞれの所定の静止トランスファ軌道に投入し、打ち上げが成功した。

2012年にギアナ宇宙センターで実施された打ち上げはアリアン5ロケット、ソユーズロケット、ベガロケットを含めて計10回で、これまでの記録を更新した。今回の打ち上げ成功を受け、同社のジャンイブ・ルガル(Jean-Yves Le Gall)CEOは「私たちは全ての顧客のために、どんな衛星を任意の軌道に打ち上げることができます」と述べた。

「スカイネット5C」はEADSアストリウム(EADS Astrium)社が開発した通信衛星で、イギリス軍やNATOなどに安全な衛星通信サービスを提供する。一方、「メックスサット・ビセンテナリオ」はオービタル・サイエンシズ社が開発した通信衛星で、重さ約3000kg。12本のアクティブCバンド・トランスポンダーと12本アクティブKuバンドトランスポンダーを搭載し、メキシコを中心に衛星通信サービスなどを提供する。

 

■On a theme of “10,” Arianespace completes another year of launch successes
http://www.arianespace.com/news-mission-update/2012/999.asp