朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)は1日、人工衛星「光明星3号」の2号機を搭載した銀河3号ロケットを12月10日から22日までの間に打ち上げると発表した。

これは北朝鮮の宇宙空間技術委員会の報道官の発言として朝鮮中央通信が報じたもので、記事によれば、今年4月13日に起きた銀河3号ロケット1号機の打ち上げ失敗から原因を分析し、信頼性を向上させた上で、再び打ち上げを行うための準備を完了させたとしている。

今回打ち上げられる「光明星3号」2号機の目的は前回と同じく地球観測衛星であるとされ、また投入される軌道も前回と同じく地球を南北に回る極軌道へ、加えて周辺諸国へ損害などの影響を与えない飛行経路を取るとしている。

銀河3号ロケット1号機の失敗の原因は公にはされていないが、恐らく第1段と第2段の分離時か、あるいは分離直後の第2段に不具合が発生したものと推察される。

この打ち上げ予告を裏付けるように、ジョンズ・ホプキンズ大学高等国際問題研究大学院内にある北朝鮮問題を専門に扱うWebサイト「38 NORTH」によれば、ここ数週間のうちに新たなロケットの打ち上げに向けた準備を思われる動きが確認されており、また今年の8月から9月ごろにかけては少なくとも2回のロケットエンジンの燃焼試験を行っていた事が判明したとしている。さらに打ち上げを行う西海衛星発射場も、以前と比べていくつかの施設や道路が増えている事が確認され、また発射台にも、恐らくより大型のロケットを打ち上げられるよう、手が加えられている様子も見られる。

 

■조선우주공간기술위원회 대변인담화
http://www.kcna.kp/goHome.do?lang=kor