米航空宇宙局(NASA)とロシア連邦宇宙局は11月26日、2015年春から始まる国際宇宙ステーション(ISS)の1年間滞在クルー2名を選出したことを発表した。

選出されたのはNASAのスコット・ケリー(Scott Kelly)宇宙飛行士とロシアのミハイル・コルニエンコ(Mikhail Kornienko)宇宙飛行士。2名ともベテランの飛行士で、2015年春からISSで1年間の長期滞在を行う。

無重力状態や宇宙放射線による被曝の影響を考え、これまでのISSの長期滞在期間は半年間だった。今回の1年間滞在について、NASAとロシアは長期間での宇宙環境における人体への影響を理解すると共に、将来に計画されている火星や小惑星への有人ミッションのリスク管理に役に立つとしている。

また、今回の長期滞在の結果を踏まえた上で、NASAとロシアは今後、全ての宇宙飛行士の滞在期間を1年間にするかどうかを検討する予定となっている。

 

■NASA, Roscosmos Assign Veteran Crew to Yearlong Space Station Mission
http://www.nasa.gov/home/hqnews/2012/nov/HQ_12-406_ISS_1-Year_Crew.html