米空軍とボーイング社は8月15日、前日に実施したXプレーン「X-51Aウェーブライダー」の飛行試験について、失敗に終わったと発表した。
発表によると、X-51Aを載せたB-52爆撃機は太平洋夏時間8月14日朝(日本時間8月15日深夜)にエドワーズ空軍基地を離陸し、上空約1万5000mでX-51Aを空中投下した。投下されたX51Aはロケットブースターを点火したが、その直後に制御翼に不具合が生じ、制御不能に陥って、太平洋に墜落した。
X-51Aは2010年5月の初飛行試験でマッハ5を達成したが、2011年6月の2回目の飛行試験ではスクラムジェットの不具合で失敗している。スクラムジェットの問題を解決して臨んだ今回の試験は、スクラムジェットを点火することもなかった。X-51Aの試験用機体は計4機製造されており、これで残り1機となった。
X-51Aは米空軍研究所(AFRL)が開発しているスクラムジェット機で、米空軍を始め、米国防総省・防衛高等研究計画局(DARPA)、米航空宇宙局(NASA)なども共同研究に参加し、機体開発はボーイング社、エンジン開発はプラット・アンド・ホイットニー社が担当している。
■X-51A flight ends prematurely
http://www.wpafb.af.mil/news/story.asp?id=123314235