ロシア連邦宇宙局はバイコヌール時間8月7日1時31分(日本時間4時31分)、ロシアの通信衛星「エクスプレスMD2(Express MD2)」とインドネシアの通信衛星「テルコム3(Telkom 3)」を載せたプロトンロケット(プロトン・ブリーズM)を、カザフスタン・バイコヌール宇宙基地から打ち上げたが、衛星を静止トランスファ軌道に投入できず、打ち上げに失敗した。
発表によると、打ち上げは順調に行われたが、上段エンジンのブリーズMに不具合が生じ、4回目の燃焼で何らかの問題が発生し、わずか7秒で停止した。その結果、衛星2基を所定の軌道に投入できなかったという。
衛星2基は現在、高度約270kmから約5000kmの楕円軌道に投入されているが、2か月程度で大気圏に突入すると考えられている。ロシア連邦宇宙局は調査委員会を設置し、今後の対応と失敗原因の特定を急いでいる。
プロトンロケット前回の打ち上げ失敗は、2011年8月18日の通信衛星「エクスプレスAM4(Express AM4)」で、それから1年も経過していなかった。
■О запуске РН «Протон-М» с РБ «Бриз-М» и КА «Экспресс-МД2» и «Телком-3»
http://www.roscosmos.ru/main.php?id=2&nid=19396