アリアンスペース社(Arianespace)は協定世界時間8月2日20時54分(日本時間8月3日5時54分)、インテルサット社の通信衛星「インテルサット20(Intelsat 20)」と欧州宇宙機関(ESA)の通信衛星「HYLAS 2」を載せたアリアン5ロケットを、南米フランス領ギアナのクールー基地から打ち上げた。

打ち上げられたロケットは順調に飛行し、打ち上げから約28分後に「インテルサット20」、約34分後に「HYLAS 2」をそれぞれの所定の静止トランスファ軌道に投入し、打ち上げが成功した。

今回はアリアン5ロケットの記念すべき50回目の連続打ち上げ成功で、同社のジャンイブ・ルガル(Jean-Yves Le Gall)CEOは「ヨーロッパ及びギアナの皆さまのおかげで、アリアン5は順調に打ち上げられ、今後も稼働し続けます」と述べた。

「インテルサット20」はスペースシステムズ・ロラル社が開発・製造した通信衛星で、重さ約6090kg。Kuバンドトランスポンダ、Cバンドトランスポンダ、Kaバンドトランスポンダを搭載し、ヨーロッパ、アフリカ、ロシア、アジアなどに衛星サービスを提供する。

一方、「HYLAS 2」はオービタル・サイエンシズ社が開発した通信衛星で、重さ約3300kg。Kaバンドトランスポンダを搭載し、ヨーロッパや中東などに衛星サービスを提供する。

 

■Arianespace makes history by orbiting Intelsat 20 and HYLAS 2 on Ariane 5’s 50th consecutive success
http://www.arianespace.com/news-mission-update/2012/935.asp