中国運搬ロケット技術研究院党委員会書記の梁小虹(Liang Xiao-hong)氏は3月3日、新華社の取材に応じ、中国が開発している大型ロケット「長征5号」について、初の打ち上げを予定通り2014年に行うと述べた。

梁氏によると、「長征5号」の開発作業は順調に進められており、これまで最大となる初段燃料タンクの自主開発に成功し、重要な進展があったという。また、順調にいけば、今年末にはサンプルの開発段階に移行できる見込みだ。

「長征5号」はこれまでの長征ロケットと異なり、液体酸素とケロシンを推進剤とするメインエンジンとロケットブースターが用いられる。高さおよそ60m、直径およそ5m、低軌道(LEO)への最大打ち上げ能力は約25トン、静止トランスファ軌道(GTO)への最大打ち上げ能力は約14トンにも達する。

梁氏は「長征5号」について、「長征5号の開発は中国の宇宙開発技術レベルを引き上げるとともに、今後30年から50年間の宇宙開発技術の発展を満たし、宇宙資源の平和利用に用いられる」と述べている。

 

 

■長征五号有望2014年首飛