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アメリカ航空宇宙局(NASA)とアメリカの航空大手Boeing(ボーイング)は2024年5月22日付で、ボーイングが開発中の新型宇宙船「CST-100 Starliner(スターライナー)」による有人飛行試験ミッション「Crew Flight Test(CFT)」の打ち上げが再び延期されたことを発表しました。CFTの打ち上げは早ければ日本時間2024年6月2日に実施される予定です。【最終更新:2024年5月23日10時台】

【▲ ボーイングの新型宇宙船「スターライナー」が搭載されたユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)の「アトラスV」ロケット。アメリカの現地時間2024年5月5日撮影(Credit: United Launch Alliance)】
【▲ ボーイングの新型宇宙船「スターライナー」が搭載されたユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)の「アトラスV」ロケット。アメリカの現地時間2024年5月5日撮影(Credit: United Launch Alliance)】

スターライナーはスペースXの「Crew Dragon(クルードラゴン)」とともにアメリカ航空宇宙局(NASA)のCommercial Crew Program(コマーシャルクループログラム、商業乗員輸送計画)のもとで開発がスタートした有人宇宙船で、これまでに2回の無人飛行試験が実施されています。今回は有人飛行試験としてNASAのBarry Wilmore(バリー・ウィルモア)宇宙飛行士とSunita Williams(スニータ・ウィリアムズ)宇宙飛行士が搭乗し、国際宇宙ステーション(ISS)での短期滞在が予定されています。

CFTのスターライナー打ち上げは日本時間2024年5月7日11時34分に予定されていましたが、打ち上げに使用される「Atlas V(アトラスV)」ロケットの上段(2段目)「Centaur(セントール)」の液体酸素リリーフバルブで問題が確認されたため発射2時間前に延期が決まり、アトラスVを運用するUnited Launch Alliance(ユナイテッド・ローンチ・アライアンス、ULA)がバルブの確認と交換を実施。続いてスターライナーのサービスモジュールに組み込まれている姿勢制御システム(RCS)で検出された少量のヘリウム漏れに対応する必要が生じたため、打ち上げ予定日時は直近では日本時間2024年5月26日に再延期されていました。

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NASAとボーイングは、ヘリウム漏れを受けて続けられているスターライナーの性能と冗長性を評価する作業に加えて、一部の帰還シナリオにおけるヘリウム系統の潜在的な影響を理解するための推進システムの評価が完了する過程にあるとしており、打ち上げ目標日時は日本時間2024年6月2日1時25分(アメリカ東部夏時間2024年6月1日12時25分)へ再度延期されました。追加の打ち上げ機会はアメリカの現地時間で6月2日、6月5日、6月6日だということです。2022年5月に実施された2回目の無人飛行試験から2年、ロケット側のバルブの問題とスターライナー側のヘリウム漏洩で延期が重なり6月にずれ込むことになったCFTの実施が注目されます。

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Source

  • NASA – NASA, Mission Partners Assessing Launch Opportunities for Crew Flight Test
  • Boeing – NASA, Mission Partners Assessing Launch Opportunities for Crew Flight Test
  • ULA – Atlas V Starliner CFT

文・編集/sorae編集部

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