アメリカの民間宇宙企業スペースXは日本時間2024年3月14日、同社が開発中の新型ロケット「Starship(スターシップ)」による第3回飛行試験を実施しました。Starship宇宙船は宇宙空間を飛行中に各種テストを実施し、その後に大気圏へ再突入して飛行を終えています。【最終更新:2024年3月14日23時台】

【▲ 米国テキサス州にあるスペースXの施設「スターベース」から第3回無人飛行試験のために打ち上げられた新型ロケット「スターシップ」。スペースXのライブ配信より(Credit: SpaceX)】
【▲ 米国テキサス州にあるスペースXの施設「スターベース」から第3回無人飛行試験のために打ち上げられた新型ロケット「スターシップ」。スペースXのライブ配信より(Credit: SpaceX)】

スターシップは1段目の大型ロケット「Super Heavy(スーパーヘビー)」と2段目の大型宇宙船「Starship」からなる全長121mの再利用型ロケットで、打ち上げシステムとしてもStarshipの名称で呼ばれています。今回の飛行試験は2023年4月20日の第1回と同年11月18日の第2回に続く3回目の無人飛行試験で、計画ではStarship宇宙船は最終的にインド洋へ発射約1時間5分後に着水することになっていました。

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米国テキサス州ボカチカにあるスペースXの施設「Starbase(スターベース)」から日本時間2024年3月14日22時25分に打ち上げられたStarship宇宙船は、発射2分50秒後にSuper Heavyを分離して上昇を継続し、発射約8分35秒後に高度約150キロメートルでエンジン燃焼を停止して慣性飛行に移行しました。分離後にメキシコ湾へ着水する予定だったSuper Heavyは発射約7分後頃に海面高度へ到達したものとみられます。

【▲ 高度約150キロメートルの宇宙空間でエンジン燃焼を停止したスターシップ宇宙船。スペースXのライブ配信より(Credit: SpaceX)】
【▲ 高度約150キロメートルの宇宙空間でエンジン燃焼を停止したスターシップ宇宙船。スペースXのライブ配信より(Credit: SpaceX)】

一方、Starship宇宙船は高度220~230キロメートルでペイロードドアの開閉や燃料移送のデモンストレーションを実施しながら飛行を継続。発射約46分後には高度100キロメートルを下回って大気圏再突入を開始しましたが、降下中に喪失した信号が回復しないまま発射約1時間5分後の着水予定時刻を迎えており、再突入中に機体が失われた可能性があります。

【▲ 発射約46分後、高度100キロメートルを下回った頃のスターシップ宇宙船。スペースXのライブ配信より(Credit: SpaceX)】
【▲ 発射約46分後、高度100キロメートルを下回った頃のスターシップ宇宙船。スペースXのライブ配信より(Credit: SpaceX)】

Starship第3回飛行試験については新たな情報が発表され次第お伝えします。

 

Source

  • SpaceX - Starship's Third Flight Test
  • SpaceX (X, fka Twitter)

文/sorae編集部

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