中国航天科技集団有限公司(CASC)は日本時間2024年2月3日、「長征2C」ロケットの打ち上げに成功しました。このロケットには中国民間自動車企業の浙江吉利控股集団有限公司(Geely)の一部である浙江時宙道宇科技有限公司(Geespace)によって開発された衛星「吉利星座02組(Geely-02)」11機が搭載されました。

【▲Geespaceが構築する衛星コンステレーション「Geely Future Mobility Constellation」のイメージ(Credit: Geely)】
【▲Geespaceが構築する衛星コンステレーション「Geely Future Mobility Constellation」のイメージ(Credit: Geely)】

11機の衛星を搭載した長征2Cは日本時間2024年2月3日8時37分(現地時間同日7時37分)、西昌衛星発射センターから打ち上げられました。CASCによると、衛星は所定の軌道に投入されたということです。

【▲西昌衛星発射センターから打ち上げられた長征2Cロケット(Credit: CASC)】
【▲西昌衛星発射センターから打ち上げられた長征2Cロケット(Credit: CASC)】

Geespaceは通信・測位・リモートセンシングを1つのネットワークで運用する衛星コンステレーション「Geely Future Mobility Constellation」の構築を進めています。同社によると衛星コンステレーションの構築は2段階に分かれており、第1段階では合計72機の衛星を利用したデータ通信サービスの確立を目指し、第2段階では衛星の機数を168機に拡張してセンチメートル単位の高精度な測位サービスを提供するということです。日本時間2022年6月2日には第1段階の1回目となる「吉利星座01組」衛星9機の打ち上げが行われました。

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Geespaceによると、拡張された衛星コンステレーションはモビリティ分野の自動運転や家電製品分野のスマートコネクティビティといった高信頼性・高コスト効率のサービスを各種分野に提供するといいます。また、衛星には“AIリモートセンシング機能”が搭載されており、解像度1~5mの鮮明な画像も提供可能とされています。Geelyは既存の「Zeekr 001 FR」「Zeekr 007」「Geely Galaxy E8」などのモデルに衛星通信機能を搭載していますが、2024年1月5日にはGeely Future Mobility Constellationとの接続に初めて対応する新型EVセダン「Yinhe E8」の販売を開始すると発表しています。

【▲Geelyの新型EVセダン「Yinhe E8」(Credit: Geely)】
【▲Geelyの新型EVセダン「Yinhe E8」(Credit: Geely)】

長征2CはCASCの傘下企業である中国運載火箭技術研究院(CALT)によって開発されたロケットです。今回の打ち上げはCASC傘下の中国長城工業集団有限公司(CGWIC)が衛星打ち上げサービスを提供しました。CASCによれば、今回の打ち上げで長征2Cに搭載された衛星数の記録が更新されたということです。また、このミッションは長征ロケットシリーズの508回目、西昌衛星発射センターから200回目の打ち上げとなりました。

関連記事:中国民間自動車会社が開発した「吉利01組」衛星9機の打ち上げに成功 自動運転技術の実現へ(2022年6月6日)

 

Source

  • CASC - 一箭十一星!长二丙火箭成功发射吉利星座02组卫星
  • CASC - China launches Geely-02 satellites
  • Geely - Geespace Launches Eleven Low-orbit Satellites Expanding Geely Future Mobility Constellation
  • Geely - Geely Auto Starts Delivery of Flagship Electric Yinhe E8 Sedan

文・編集/sorae編集部

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