アメリカの民間宇宙企業スペースXは日本時間2023年11月18日、同社が開発中の新型ロケット「Starship(スターシップ)」による第2回飛行試験を実施しました。スターシップ宇宙船は最終的にハワイ沖の太平洋への着水を目指していましたが、高度148kmの宇宙空間で信号が途絶えた模様です。【最終更新:2023年11月18日22時】
スターシップは1段目の大型ロケット「Super Heavy(スーパーヘビー)」と2段目の大型宇宙船「Starship(スターシップ)」からなる全長121mの再利用型ロケットで、打ち上げシステムとしても「スターシップ」の名称で呼ばれています。今回の飛行試験は2023年4月20日に実施された第1回飛行試験に続く2回目で、計画では無人のスターシップ宇宙船は最終的にハワイ沖の太平洋へ発射90分後に着水することになっていました。
関連記事:スペースX、スターシップの無人飛行試験実施 高度39kmに到達も4分後に飛行中断(2023年4月21日)
米国テキサス州ボカチカにあるスペースXの施設「Starbase(スターベース)」から日本時間2023年11月18日22時3分に打ち上げられたスターシップ宇宙船は、発射2分50秒後にスーパーヘビーを分離。その後も飛行を継続しましたが、発射8分後頃に高度148kmの宇宙空間を飛行中に信号が途絶えた模様です。また、スーパーヘビーは発射6分50秒後頃にメキシコ湾へ着水する予定でしたが、分離から30秒後頃に空中で分解して飛行を終えています。
スターシップ第2回飛行試験については新たな情報が入り次第お伝えします。
Source
文/sorae編集部