-PR-

中国・国家航天局(CNSA)は月探査ミッション「嫦娥6号」を2024年頃に実施する予定であると発表しました。嫦娥6号は月の裏側から砂(レゴリス)や岩などを地球へ持ち帰るサンプルリターンミッションです。月の裏側からのサンプルリターンは、成功すれば世界初となります。

【▲ 2020年に実施された「嫦娥5号」にて、着陸機から見た上昇機発射の様子(Credit: CNSA)】
【▲ 2020年に実施された「嫦娥5号」にて、着陸機から見た上昇機発射の様子(Credit: CNSA)】

発表によると、嫦娥6号の探査機は着陸機(ランダー)・上昇機・周回機(オービター)・帰還カプセルの4つで構成されています。海外メディアのSpaceNewsによれば嫦娥6号の重量は全体で8200kgあり、「長征5号」ロケットを使用して打ち上げられる予定です。

-PR-

嫦娥6号の着陸予定地点は月の南極エイトケン盆地にあるアポロ・クレーターです。直径約200kmの南極エイトケン盆地は月面最大の盆地として知られています。この盆地では巨大な衝突によって月面から内部へと深く掘削されたと考えられていることから、月の内部構造を解明する上で重要な場所とされています。

また、国際協力の一環として4つの科学探査ペイロードが嫦娥6号に搭載されることも明らかにされています。中国国家航天局などによると、月の表層から放出されるラドンを検知するフランスのラドン探知機(Detection of Outstanding RadoN: DORN)、欧州宇宙機関(ESA)の支援を受けたスウェーデンのイオン探知機(Negative Ions at the Lunar Surface)、イタリアのレーザー反射鏡、パキスタンのキューブサット(ICEBE-Q)が搭載されるということです。

なお、月の裏側に着陸する嫦娥6号と地球の間を結ぶ役割を果たす中継通信衛星「鵲橋2号」(Queqiao-2)の打ち上げも2024年前半に予定されています。

中国は2007年から月探査ミッションを継続的に行っており、2019年には「嫦娥4号」ミッションで月の裏側への軟着陸に成功しました。また、2020年には月の表面から1731gのサンプルを持ち帰る「嫦娥5号」ミッションを実施し、旧ソ連(ロシア)と米国に次ぐ44年ぶりの月面サンプルリターンミッションを成功させています。

 

Source

  • Image Credit: CNSA
  • CNSA – 嫦娥六号任务进展顺利计划2024年前后发射
  • 中華人民共和国 – Chang’e 6 scheduled for lunar landing next year
  • SpaceNews – China to attempt lunar far side sample return in 2024
  • JAXA – セレーネの科学:月の巨大盆地(サウスポール・エイトケン盆地)の地質構造について

文/sorae編集部

-ads-

-ads-