ロシアの宇宙船「ソユーズMS-23」3名の宇宙飛行士を乗せて地球に無事帰還
【▲ ソユーズMS-23宇宙船の帰還モジュールから運び出され笑顔で手を振るアメリカ航空宇宙局(NASA)のフランク・ルビオ宇宙飛行士(Credit: NASA/Bill Ingalls)】

日本時間2023年9月27日、ロシアの宇宙船「ソユーズMS-23」が国際宇宙ステーション(ISS)を離れて地球へ無事帰還しました。3名のクルーは約1年間に渡るISS長期滞在を終えての帰還です。【2023年9月28日11時】

【▲ ソユーズMS-23宇宙船の帰還モジュールから運び出され笑顔で手を振るアメリカ航空宇宙局(NASA)のフランク・ルビオ宇宙飛行士(Credit: NASA/Bill Ingalls)】
【▲ ソユーズMS-23宇宙船の帰還モジュールから運び出され笑顔で手を振るアメリカ航空宇宙局(NASA)のフランク・ルビオ宇宙飛行士(Credit: NASA/Bill Ingalls)】

ソユーズMS-23にはロスコスモス(Roscosmos)のセルゲイ・プロコピエフ(Sergey Prokopiev)宇宙飛行士とドミトリー・ペテリン(Dmitry Petelin)宇宙飛行士、アメリカ航空宇宙局(NASA)のフランク・ルビオ(Frank Rubio)宇宙飛行士が搭乗。同船は日本時間2023年9月27日16時54分にISSロシア区画の「プリチャル」モジュールを離れて大気圏へ再突入し、日本時間同日20時17分にカザフスタン共和国の都市ジェスカスガンの南東へ着陸しました。

【▲ パラシュートを開いて降下するソユーズMS-23宇宙船の帰還モジュール(Credit: NASA/Bill Ingalls)】
【▲ パラシュートを開いて降下するソユーズMS-23宇宙船の帰還モジュール(Credit: NASA/Bill Ingalls)】

3名はもともと別の宇宙船「ソユーズMS-22」に搭乗し、日本時間2022年9月21日にバイコヌール宇宙基地を出発して翌9月22日にISSに到着しました。滞在期間は約6か月間の予定でしたが、2022年12月にソユーズMS-22から冷却剤が漏れるトラブルが発生。同船はクルーの帰還に用いないことが2023年1月に決まり、3名は滞在期間を延長した上で次の宇宙船「ソユーズMS-23」で帰還することになったのです。無人で打ち上げられたソユーズMS-23は2023年2月に無事ISSに到着しており、それと入れ替わる形でソユーズMS-22は2023年3月に無人のまま地球へ帰還しました。

【▲ 371日間の宇宙飛行を終えてソユーズMS-23宇宙船で帰還した3名のクルー。左から:アメリカ航空宇宙局(NASA)のフランク・ルビオ宇宙飛行士、ロスコスモス(Roscosmos)のセルゲイ・プロコピエフ宇宙飛行士、同じくロスコスモスのドミトリー・ペテリン宇宙飛行士(Credit: NASA/Bill Ingalls)】
【▲ 371日間の宇宙飛行を終えてソユーズMS-23宇宙船で帰還した3名のクルー。左から:アメリカ航空宇宙局(NASA)のフランク・ルビオ宇宙飛行士、ロスコスモス(Roscosmos)のセルゲイ・プロコピエフ宇宙飛行士、同じくロスコスモスのドミトリー・ペテリン宇宙飛行士(Credit: NASA/Bill Ingalls)】

出発時に予定されていなかった滞在時間の延長によって、今回が初の宇宙飛行だったルビオ飛行士はアメリカ人宇宙飛行士による連続宇宙滞在時間の最長記録を更新しました。NASAによると、ルビオ飛行士を含む3名の連続宇宙滞在時間は371日間で、2022年3月にNASAのマーク・ヴァンデハイ(Mark Vande Hei)宇宙飛行士が記録した355日間を16日間上回ったということです。

 

Source

  • Image Credit: NASA/Bill Ingalls
  • NASA - Space Station (NASA Blogs)

文/sorae編集部