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アメリカ航空宇宙局(NASA)のジェット推進研究所(JPL)は7月28日付で、惑星探査機「ボイジャー2号(Voyager 2)」との通信が送信・受信ともに中断していることを明らかにしました。通信回復は2023年10月の見込みです。【2023年7月29日11時】

【▲ 深宇宙を飛行する惑星探査機ボイジャーの想像図(Credit: NASA/JPL-Caltech)】
【▲ 深宇宙を飛行する惑星探査機ボイジャーの想像図(Credit: NASA/JPL-Caltech)】

JPLによると、2023年7月21日にボイジャー2号へ一連のコマンドが送信された際、不注意によりアンテナが地球から2度ずれた方向に向けられてしまいました。その結果、NASAの深宇宙通信網(ディープスペースネットワーク)のアンテナとボイジャー2号の間で行われていた通信は中断。現在、地球から約199億km離れたところを飛行しているボイジャー2号は、コマンドの受信もデータの送信もできなくなっているといいます。

ただ、ボイジャー2号はアンテナを地球に正しく向け続けるため毎年何度か姿勢をリセットするようにプログラムされており、次のリセット実行は2023年10月15日の予定とされています。JPLによれば、運用チームはボイジャー2号がその日まで計画通りの軌道を維持し、地球との通信も再開されると期待しています。

なお、同型機の「ボイジャー1号(Voyager 1)」は地球から約240億km離れたところを通常通り飛行しているということです。1977年に打ち上げられたボイジャー1号と2号は、木星・土星・天王星・海王星の接近探査(ボイジャー1号は木星と土星のみ)を行った後、太陽圏を脱出して星間空間に到達。現在まで46年間に渡ってミッションが継続されています。

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関連:NASA、惑星探査機ボイジャー2号の科学機器シャットダウン開始を先送り(2023年4月30日)

 

【更新:2023年8月3日10時】JPLは2023年8月1日付で情報を更新し、ディープスペースネットワークの複数のアンテナを使用してボイジャー2号からの搬送波(情報の伝送に用いられる基本的な波のこと)を検出することに成功したと発表しました。

JPLによると、搬送波の検出によってボイジャー2号が動作していることは確認できたものの、信号が微弱すぎてデータを読み取ることはできていません。今後は通信を回復させるためにアンテナの向きを戻すコマンドの送信を試みるということですが、この試みはうまく行かない可能性があり、その場合は2023年10月のリセット実行を待つことになります。

 

Source

  • Image Credit: NASA/JPL-Caltech
  • NASA/JPL – NASA Mission Update: Voyager 2 Communications Pause

文/sorae編集部

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