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北朝鮮の国家宇宙開発局は5月31日、新型の衛星打ち上げロケットとされる「千里馬(チョルリマ)1型」を発射したと、国営の朝鮮中央通信を通じて明らかにしました。搭載されていたとされる軍事偵察衛星「万里鏡(マルリギョン)1号」の軌道投入には失敗した模様です。【2023年5月31日17時】

朝鮮中央通信の報道によると、万里鏡1号を搭載した千里馬1型とされる飛翔体は日本時間2023年5月31日6時27分に北朝鮮の西海(ソヘ)衛星発射場から発射されたものの、第2段エンジンの始動時に異常が生じ、推力を喪失して黄海(朝鮮西海)に墜落したとされています。原因は燃料の特性にあるとみられており、国家宇宙開発局は原因の解明に着手するとともに、早期に2回目の発射を断行するとしています。

日本国内では5月31日6時30分頃にJアラート(全国瞬時警報システム)で「北朝鮮からミサイルが発射されたものとみられます」として情報が配信され、沖縄県を対象に建物内や地下への避難が一時呼びかけられましたが、同日7時すぎに解除されました。北朝鮮は発射2日前の5月29日に海上保安庁に対して、2023年5月31日から6月11日までの間に「人工衛星の打ち上げ」を実施すると通報していました。

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また、5月31日8時すぎには韓国・於青島から西に200kmの黄海で今回の飛翔体の一部と推定される物体が発見されており、引き上げ作業を行っていることを韓国軍の合同参謀本部が明らかにしました。

【▲ 北朝鮮が発射した飛翔体の一部とみられる物体(Credit: 韓国軍合同参謀本部)】
【▲ 北朝鮮が発射した飛翔体の一部とみられる物体(Credit: 韓国軍合同参謀本部)】
【▲ 北朝鮮が発射した飛翔体の一部とみられる物体(Credit: 韓国軍合同参謀本部)】
【▲ 北朝鮮が発射した飛翔体の一部とみられる物体(Credit: 韓国軍合同参謀本部)】

国連安全保障理事会は地下核実験やミサイル発射実験を繰り返す北朝鮮に対して、弾道ミサイル技術を使用した発射をはじめ、弾道ミサイルおよび核関連活動の停止・計画の放棄を安保理決議で義務付けています。韓国大統領室によると、31日午前に開催された同国の国家安全保障会議(NSC)は、今回の発射が安保理決議の重大な違反であり、朝鮮半島および国際社会の平和と安定を脅かす深刻な挑発だと批判したということです。

関連:北朝鮮が「人工衛星の打ち上げ」を通報 5月31日から6月11日の期間に発射か(2023年5月29日)

 

【追記:2023年6月1日10時】朝鮮中央通信は2023年6月1日付で掲載したキム・ヨジョン氏の談話に添付する形で、前日に北朝鮮が打ち上げた千里馬1型とみられる飛翔体の写真を掲載しました。

【▲ 朝鮮中央通信が2023年6月1日付で掲載した画像。2023年5月31日に北朝鮮が打ち上げた発射体とみられる(Credit: 朝鮮中央通信)】
【▲ 朝鮮中央通信が2023年6月1日付で掲載した画像。2023年5月31日に北朝鮮が打ち上げた発射体とみられる(Credit: 朝鮮中央通信)】
【▲ 朝鮮中央通信が2023年6月1日付で掲載した画像。2023年5月31日に北朝鮮が打ち上げた発射体とみられる(Credit: 朝鮮中央通信)】
【▲ 朝鮮中央通信が2023年6月1日付で掲載した画像。2023年5月31日に北朝鮮が打ち上げた発射体とみられる(Credit: 朝鮮中央通信)】

 

Source

文/sorae編集部 速報班

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