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インド宇宙研究機関(ISRO)は現地時間2023年4月22日、シンガポールの人工衛星2機を搭載した「PSLV」ロケットの打ち上げに成功しました。

【▲ サティシュ・ダワン宇宙センターから打ち上げられるPSLVロケット(Credit: ISRO)】
【▲ サティシュ・ダワン宇宙センターから打ち上げられるPSLVロケット(Credit: ISRO)】

2機の衛星を搭載したPSLVロケットは、インド標準時2023年4月22日14時19分、インド南部・シュリーハリコータのサティシュ・ダワン宇宙センターから打ち上げられました。ISROによると、ロケットは打ち上げから20分後に予定通り衛星を分離し、衛星は高度586kmの軌道へ投入されたということです。

今回のミッションはISROの商業部門であるニュースペースインディア(Newspace India Limited:NSIL)社による国際商業衛星ミッションで、シンガポールの衛星「TeLEOS-2」と「LUMILITE-4」が搭載されていました。

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【▲ 搭載された衛星2機と軌道プラットフォーム実験モジュール「POEM-2」のイメージ図。ISROのHPより。(Credit: ISRO)】
【▲ 搭載された衛星2機と軌道プラットフォーム実験モジュール「POEM-2」のイメージ図。ISROのHPより。(Credit: ISRO)】

TeLEOS-2は、合成開口レーダー(SAR)を搭載した重量741kgの地球観測衛星です。SARの解像度は1mで、撮影した画像はシンガポール政府により使用されます。この衛星はシンガポール防衛科学技術庁(DSTA)とシンガポールの総合工業企業「ST Enginnering」によるパートナーシップの元で開発が行われました。

LUMILITE-4は12Uサイズの超小型衛星で、シンガポール科学技術研究庁(A*STAR)の傘下機関であるインフォコム研究所とシンガポール国立大学の衛星技術研究センターが共同で開発を行いました。同衛星は主にVHFデータ交換システムの技術実証を行い、シンガポールの海上安全を増強する目的があります。

また、PSLVロケットの4段目には、軌道プラットフォーム実験モジュール「POEM-2」が搭載されました。POEM-2は、衛星分離後に使用を終えたロケット上段を科学実験装置のプラットフォームとして利用するためのモジュールです。今回はISROをはじめインドの民間企業Bellatrix、Dhruva Space、インド宇宙物理学研究所の機器など7つのペイロードが搭載され、軌道上で試験を行います。

【▲ 搭載された衛星の様子(Credit: ISRO)】
【▲ 搭載された衛星の様子(Credit: ISRO)】

なお、このミッションで使用されたPSLVロケットは、固体燃料ブースターを装着していないCore-Alone形式です。今回で打ち上げ回数はPSLVとして57回目、Core-Alone形式としては16回目となりました。

【▲ 打ち上げの準備が進むPSLVロケット(Credit: ISRO)】
【▲ 打ち上げの準備が進むPSLVロケット(Credit: ISRO)】

 

Source

  • Image Credit: ISRO
  • ISRO – PSLV-C55/TeLEOS-2 Mission
  • ISRO – PSLV-C55/TeLEOS-2 Mission Brochure
  • Space.com – Indian rocket sends 2 Singaporean satellites to orbit in ‘textbook launch’

文/出口隼詩

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