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【▲ ボーイングの新型宇宙船「スターライナー」、有人飛行試験「CFT」で使用される機体の組み立て作業の様子。2023年1月19日撮影(Credit: Boeing/John Grant)】

アメリカ航空宇宙局(NASA)とアメリカの航空大手ボーイングは3月29日付で、ボーイングが開発中の新型宇宙船「CST-100 スターライナー(Starliner)」による有人飛行試験ミッション「CFT(Crew Flight Test)」について、飛行前の検証作業に時間が必要であることと、今後数か月間の国際宇宙ステーション(ISS)に関連した飛行スケジュールの都合により、2023年7月21日以降の実施を目標としていることを明らかにしました。

スターライナーはスペースXの有人宇宙船「クルードラゴン」とともに、NASAのコマーシャルクループログラム(商業乗員輸送計画)のもとで開発がスタートした有人宇宙船です。初飛行として2019年12月に実施された無人飛行試験ミッション「OFT」ではソフトウェアの問題が生じたために計画されていた軌道へ入ることができず、スターライナーはISSへの到達を断念して地球に帰還。2022年5月には2回目の無人飛行ミッション「OFT-2」が実施され、ISSへのドッキングを含む打ち上げから帰還までの実証試験に成功しています。

関連:新型宇宙船「スターライナー」着陸成功! 実用化に向けて一連の試験目標を達成(2022年5月26日)

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2度の無人飛行試験に成功したスターライナーは、本格的な有人飛行の開始に先立ち、実際にクルーが搭乗するCFTの実施を控えています。CFTではNASAのバリー・ウィルモア(Barry Wilmore)宇宙飛行士とスニータ・ウィリアムズ(Sunita Williams)宇宙飛行士がプライムクルーに、マイケル・フィンク(Edward Michael Fincke)宇宙飛行士がバックアップクルーに任命されています。

NASAとボーイングによると、CFTで使用されるスターライナーは組み立てが完了し、一部を除いて貨物の積み込みも終わっており、あとは推進剤の充填や発射台への移動といった打ち上げ準備を待つのみとなっています。打ち上げに使用されるユナイテッドローンチアライアンス(ULA)の「アトラスV」ロケットも、機体を構成するすべてのハードウェアがケープカナベラル宇宙軍基地に搬入済みです。

また、2023年2月と3月にはプライムクルーとバックアップクルーによるクルー機器インターフェース試験(CEIT)が実施され、座席の調整やインターフェースおよび貨物の検査といった船内のチェックアウトが行われました。今後は緊急時に使用されるバックアップ用の手動飛行モードのシミュレーションも実施されるということです。

【▲ スターライナーの船内で行われたクルー機器インターフェース試験の様子。2023年3月21日撮影(Credit: Boeing)】
【▲ スターライナーの船内で行われたクルー機器インターフェース試験の様子。2023年3月21日撮影(Credit: Boeing)】

 

Source

  • Image Credit: Boeing, John Grant
  • NASA – NASA, Boeing Prepare for Starliner Flight This Summer (NASA’s Boeing Crew Flight Test)
  • Boeing – Starliner’s Crew Flight Test now targeted for July

文/sorae編集部

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