スペースXは現地時間3月9日、米国の通信会社「OneWeb(ワンウェブ)」の通信衛星(以下「ワンウェブ衛星」)40機の打ち上げに成功しました。ワンウェブは通信衛星コンステレーションの構築を進めており、残り1回の打ち上げで「第1世代ネットワーク」が完成する見通しです。

【▲ ケープカナベラル宇宙軍基地第40発射施設から打ち上げられるファルコン9ロケット(Credit: OneWeb/SpaceX)】

スペースXは米国東部標準時2023年3月9日14時13分、米国フロリダ州のケープカナベラル宇宙軍基地第40発射施設からワンウェブ衛星を搭載した「ファルコン9」ロケットを打ち上げました。打ち上げに使用された第1段機体は、今回も同基地内にある着陸場所へ無事に帰還しています。この機体は今回が13回目の打ち上げと着陸で、これまでに2020年11月5日の「GPS III Space Vehicle 04」打ち上げをはじめ、有人宇宙飛行「Inspiration 4」(2021年)や「Ax-1」(2022年)、7回の「スターリンク」ミッションなどで使用されています。

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40機のワンウェブ衛星のロケットからの分離は、40分の間に3回に分けて実施されています。最後の分離は打ち上げから約1時間35分後に行われ、その後40機すべての衛星から信号を受信することに成功しました。今回の打ち上げ成功により、現在軌道上にあるワンウェブ衛星の総計は582機となりました。

今回の打ち上げはワンウェブにとって17回目の衛星打ち上げとなりました。ワンウェブの第1世代ネットワークはあと1回の打ち上げで完成し、2023年中に世界の全地域における通信が可能になる見通しです。なお、残り1回の打ち上げは2023年3月下旬にインド宇宙機関(ISRO)の商業部門「NSIL」が実施する予定です。

【▲ OneWeb LAUNCH 17のミッションマーク(Credit: OneWeb)】

ワンウェブ衛星は2022年初頭までアリアンスペースの「ソユーズ」ロケットで打ち上げられてきました。しかし、2022年2月にロシアがウクライナへ侵攻したことの影響でソユーズが利用できなくなり、ワンウェブ衛星の打ち上げも一時中断される状態となりました。その後、ワンウェブはインドの「GSLV Mk III」ロケットとスペースXの「ファルコン9」ロケットを自社の打ち上げに利用し、衛星を軌道に投入し続けています。

 

Source

  • SpaceX - ONEWEB LAUNCH 17 MISSION
  • OneWeb - OneWeb confirms successful deployment of 40 satellites launched with SpaceX
  • Space News - SpaceX completes final dedicated launch for OneWeb

文/出口隼詩

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