アメリカの民間宇宙企業ABLスペース・システムズは、日本時間1月11日、同社が開発した「RS1」ロケットの初打ち上げを実施しました。しかし打ち上げ後、第1段のエンジンが停止して機体が地上へ落下。打ち上げは失敗しました。

【▲ アラスカ州にある太平洋宇宙基地から打ち上げられる「RS1」ロケット(Credit: ABLSpaceSystems Twitter)】

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日本時間2023年1月11日8時27分、RS1ロケットは米国アラスカ州コディアックの太平洋宇宙基地(Pacific Spaceport Complex - Alaska:PSCA)から打ち上げられました。打ち上げから約20分後の日本時間同日8時50分、ABLスペース・システムズはTwitterを通して、「打ち上げ後、RS1は異常を感知し、予定より早くエンジンの燃焼を終了した。チームはPSCAおよびFAA(連邦航空局)と連携し、異常に対する対応を行なっている」とツイートし、打ち上げ時に何らかの不具合があったことを示唆しました。

さらに同日13時57分、同社は「飛行の初期段階で、RS1ロケットのE2エンジン9機全てが同時に停止した。RS1はパッド(射点)に衝突し、破壊された」と打ち上げの失敗を認めました。また同社は、発射施設に損傷があるものの、スタッフは無事であるとも報告しています。

RS1ロケットは全長27mの2段式ロケットで、地球低軌道に1350kgのペイロードを投入する能力を持ちます。ロケット第1段にはケロシンと液体酸素を燃料とする「E2」エンジン9機が搭載されており、上段には「E2」エンジン1機が搭載されています。

今回打ち上げられたRS1ロケットには、アメリカの民間企業OmniTeqが開発した超小型衛星「VeriSat 1A」と「同1B」が搭載されていました。これらの衛星は海洋データ通信能力(marine data communication capability)の実証に使用されます。衛星は軌道投入予定だった2機を含めた3機でネットワークを構築する計画となっており、「VeriSat 1C」は2022年5月にスペースX社の「Transporter-5」ミッションで打ち上げられていました。

【▲ RS1ロケットに搭載されたOmniTeqの超小型衛星。(Credit: ABLSpaceSystems)】

【▲ RS1ロケットに搭載されたOmniTeqの超小型衛星。(Credit: ABLSpaceSystems)】

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文/出口隼詩

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