【▲ 2022年12月15日にアメリカ航空宇宙局(NASA)の木星探査機ジュノーが撮影した木星の衛星イオ(Credit: NASA/JPL-Caltech/SwRI/MSSS)】

こちらはアメリカ航空宇宙局(NASA)の木星探査機「Juno(ジュノー)」に搭載されている可視光カメラ「JunoCam(ジュノーカム)」を使って撮影された、木星の衛星イオの姿です。

イオは1610年にガリレオ・ガリレイによって発見された、4つの「ガリレオ衛星」の1つです。イオは木星や他の衛星との相互作用による潮汐加熱(※)を熱源とする火山活動が知られていて、その様子は木星探査機だけでなく地上の望遠鏡でも観測されています。

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※…別の天体の重力がもたらす潮汐力によって天体の内部が変形し、加熱される現象のこと。

この画像は、ジュノーによる47回目の木星フライバイ(近接通過)「PJ47(Perijove 47)」が実施された2022年12月15日(日本時間)にイオから約6万4000km離れた地点で撮影されたもので、2022年12月29日に公開されています。PJ47では科学データを地球へ送信している最中にトラブルが発生し、データの送信が一時中断されていました。

関連:木星探査機「ジュノー」データ送信時にトラブル。科学データに影響はなし(2022年12月27日)

【▲ 2022年12月15日にジュノーが撮影した6枚のイオの画像を撮影時間順に並べたもの(上→下の順、オリジナルの画像を90度回転)。市民科学者のJason Perryさんが作成(Credit: NASA/SwRI/MSSS/Jason Perry)】

【▲ 2022年12月15日にジュノーが撮影した6枚のイオの画像を撮影時間順に並べたもの(上→下の順、オリジナルの画像を90度回転)。市民科学者のJason Perryさんが作成(Credit: NASA/SwRI/MSSS/Jason Perry)】

JunoCamの画像は一般の人々が利用できるように順次公開されており、数多くの市民科学者が様々な画像を作成・公開しています。こちらはJason Perryさんが作成したもので、2022年12月15日8時5分~8時51分(日本時間)にかけて撮影された6枚のイオの画像が撮影時間順に並べられています。

ジュノーのミッションはもともと2018年までの予定でしたが、軌道の変更が中止されたことで2021年7月まで一度延長され、2021年1月には最長で2025年9月まで再延長されています。延長ミッション中には木星だけでなく衛星の観測も行われており、2021年6月にはガニメデ、2022年9月にはエウロパのフライバイ探査が行われました。

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NASAのジェット推進研究所(JPL)によると、ジュノーによるイオのフライバイ探査は合計9回計画されていて、そのうち2回はイオから約1500kmまで接近して観測が行われます。2022年12月に実施されたのは1回目のフライバイ探査でした。ジュノーによる次の木星フライバイ「PJ48」は、2023年1月22日に予定されています。

 

Source

  • Image Credit: NASA/JPL-Caltech/SwRI/MSSS, NASA/SwRI/MSSS/Jason Perry
  • Mission Juno - Update on Juno’s Io Flyby and Image Data Status
  • NASA/JPL - NASA’s Juno Exploring Jovian Moons During Extended Mission

文/sorae編集部

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