【▲ ミッション25日目(2022年12月10日)にオリオン宇宙船のカメラで撮影された地球(Credit: NASA)】

【▲ ミッション25日目(2022年12月10日)にオリオン宇宙船のカメラで撮影された地球(Credit: NASA)】

アメリカ航空宇宙局(NASA)の新型宇宙船「Orion(オリオン、オライオン)」の帰還が間近に迫ってきました。NASAは12月9日(日本時間・以下同様)、天候条件を検討した結果、オリオン宇宙船の着水地点を当初予定されていた米国カリフォルニア州の沖合よりも南に位置する、メキシコのグアダルーペ島付近の太平洋上に決定したと発表しました。着水時刻は2022年12月12日2時39分の予定です。

※※【2022年12月12日11時46分追記】当初、オリオン宇宙船の着水予定時刻(日本時間)を「2022年12月12日1時39分」と表記していましたが、正しくは「2022年12月12日2時39分」です(NASAがCST/米国中部標準時で表記した時刻をEST/米国東部標準時と誤認したため)。訂正してお詫び申し上げます。※※

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【特集】「アルテミス1」有人月面探査計画の最初のミッション

オリオン宇宙船は月面探査計画「アルテミス」や、将来の火星探査も想定してNASAが開発した有人宇宙船です。NASAは「アルテミス1」ミッションで無人飛行試験を行うために、2022年11月16日に新型ロケット「SLS(スペースローンチシステム)」初号機でオリオンを打ち上げました。

NASAは11月26日にオリオン宇宙船を月の周回軌道へ投入して、深宇宙環境で各種点検を実施。12月2日に月周回軌道を離脱させた後、12月6日の月フライバイで軌道を修正し、オリオン宇宙船を地球に向かう軌道に乗せていました。

【▲ オリオン宇宙船の構成要素を示した図(打ち上げ時に切り離されるものも含む)。地球に帰還するのは画像中央のクルーモジュール(Crew Module)のみとなる(Credit: NASA)】

【▲ オリオン宇宙船の構成要素を示した図(打ち上げ時に切り離されるものも含む)。地球に帰還するのは画像中央のクルーモジュール(Crew Module)のみとなる(Credit: NASA)】

オリオン宇宙船は円錐形のクルーモジュール(Crew Module)と、エンジンや太陽電池アレイを備えたサービスモジュール(European Service Module)で構成されています。オリオン宇宙船のクルーモジュールはサービスモジュールを切り離した後、時速約4万km(秒速約11km)で大気圏に再突入します。摂氏2760度までの高温から耐熱シールドに守られつつ減速したクルーモジュールは、高度約8000m、時速523kmでパラシュートを展開し、時速23kmで着水します。

NASAによると、回収チームを乗せた米海軍の輸送揚陸艦「ポートランド(USS Portland)」はバハ・カリフォルニア半島沖に到着しており、クルーモジュールの帰還に備えています。なお、NASAは12月12日1時からオリオン宇宙船の帰還をライブ配信する予定です。

【▲ NASAによるアルテミス1ミッションのオリオン宇宙船帰還ライブ配信】

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Source

文/sorae編集部

 

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