【▲ ケネディ宇宙センター39B射点に到着したSLS初号機。2022年11月4日撮影(Credit: NASA/Joel Kowsky)】

【▲ ケネディ宇宙センター39B射点に到着したSLS初号機。2022年11月4日撮影(Credit: NASA/Joel Kowsky)】

米国フロリダ州のケネディ宇宙センターでは日本時間11月4日、アメリカ航空宇宙局(NASA)が主導する月面探査計画「アルテミス」最初のミッション「アルテミス1」で打ち上げられる新型ロケット「SLS(スペースローンチシステム)」の初号機を組立棟から射点に移動させる作業「ロールアウト」が行われました。アルテミス1の打ち上げは、早ければ2022年11月14日に実施される予定です。

Advertisements

アルテミス1は、NASAが開発したSLSおよび新型有人宇宙船「Orion(オリオン、オライオン)」の無人飛行試験にあたります。SLS初号機で打ち上げられて月周辺を飛行した後のオリオンは、打ち上げから4~6週間ほど後に地球へ帰還する予定です。なお、SLS初号機には日本の「OMOTENASHI」と「EQUULEUS」など10機の小型探査機も相乗りしています。

アルテミス1の打ち上げは2022年8月下旬から2回延期された後、直近では米国東部夏時間2022年9月27日11時37分(日本時間9月28日0時37分)に実施される予定でした。しかし、ケネディ宇宙センターがある米国フロリダ州にハリケーン「Ian(イアン)」が接近しつつあったことからNASAは打ち上げを見送り、SLS初号機とオリオンをロケット組立棟(VAB)へ退避させていました。

関連:NASA月探査計画「アルテミス1」ロケットを組立棟へ戻す作業開始、ハリケーン接近のおそれ

【▲ ロケット組立棟から運び出されたSLS初号機。2022年11月4日撮影(Credit: NASA/Isaac Watson)】

【▲ ロケット組立棟から運び出されたSLS初号機。2022年11月4日撮影(Credit: NASA/Isaac Watson)】

輸送車両「クローラートランスポーター2」(最大積載量8000トン以上)に移動式発射台ごと載せられたSLSは、米国東部夏時間2022年11月3日23時17分(日本時間11月4日12時17分)頃にロケット組立棟(VAB)からゆっくりと移動を開始。約9時間後の米国東部夏時間11月4日8時30分(日本時間同日21時30分)頃、4マイル(6.4km)先にある39B射点に到着しました。SLS初号機のロールアウトは打ち上げリハーサルも含めて4回目となります。

NASAが発表した最新のスケジュールによれば、SLS初号機は早ければ米国東部標準時2022年11月14日0時7分(日本時間同日14時7分)から69分間のウィンドウ内に打ち上げられます。ミッション期間は約25日半で、オリオンは12月9日に地球へ帰還する予定です。SLSの開発遅延や3回続いた打ち上げ延期を乗り越え、半世紀ぶりの有人月面探査に向けた第一歩となる歴史的なミッション実施に期待が寄せられています。

Advertisements

 

Source

  • Image Credit: NASA/Joel Kowsky, NASA/Isaac Watson
  • NASA - Artemis (NASA Blogs)

文/松村武宏

Twitterでフォローしよう