【▲ ワンウェブの通信衛星36機を搭載したGSLV MkIIIロケットの打ち上げ(Credit: ISRO)】

インド宇宙機関(ISRO)は現地時間2022年10月23日0時7分、アメリカの衛星通信会社「OneWeb(ワンウェブ)」の通信衛星36機を搭載した「GSLV MkIII」ロケット(LVM3ロケット)をサティシュダワン宇宙センターから打ち上げました。

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ワンウェブとISROによると、衛星は1時間15分におよぶ9段階の衛星分離フェーズにてロケットから正常に分離され、36機すべての衛星から信号を取得することに成功したということです。衛星は高度601km・軌道傾斜角87.4度の地球低軌道へ投入されました。

今回の打ち上げミッションは、ISROの商業部門であるニュースペース・インディア社(NewSpace India Limited:NSIL)によって実施されました。また、今回はGSLV MkIIIロケットを使用した初めての商業ミッションであり、インドの主要な宇宙組織が受注した最大の衛星打ち上げとされています。

【▲ GSLV MkIIIロケットのフェアリングに格納されるワンウェブの通信衛星(Credit: ISRO)】

【▲ GSLV MkIIIロケットのフェアリングに格納されるワンウェブの通信衛星(Credit: ISRO)】

ワンウェブは総計648機の通信衛星からなる衛星コンステレーションの構築を進めており、今回の打ち上げはワンウェブにとって14回目のミッションです。ワンウェブの衛星は、これまでヨーロッパの「アリアン・スペース」によって打ち上げが行われてきましたが、ロシアによるウクライナ侵攻の影響を受けて2022年2月から停止していました。

今回の打ち上げは、2022年2月10日にフランス領ギアナのクールーにあるギアナ宇宙センターから「ソユーズ」ロケットで打ち上げられたミッション以来となります。今回打ち上げられた36機も含めて、ワンウェブの通信衛星は計画総数の70%にあたる462機がすでに軌道へ投入されています。ワンウェブによると、北緯50度より北の地域ではサービスを開始しており、2023年にはサービスを全世界に展開できる見通しです。ワンウェブは今後、ISROによる2回の打ち上げのほかに、スペースX社の「ファルコン9」ロケットによって3回の打ち上げを実施する予定です。

なお、打ち上げに使用されたGSLV MkIIIロケットは、全長43.5mの3段式ロケットです。GSLV MkIIIは今回が5回目の打ち上げで、過去には2019年にインドの月探査機「チャンドラヤーン2号」の打ち上げでも使用されました。今後は、インドが計画している有人宇宙計画「ガガニャーン計画」において、有人宇宙船の打ち上げロケットとしても使われる予定です。ISROは、今回の打ち上げでは同計画に向けていくつかの重要な試験を実施したと述べています。

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Source

  • Image Credit: ISRO
  • ISRO - LVM3 M2 / OneWeb India-1 Mission
  • ISRO -Joint Press-release by ISRO, NSIL and Oneweb 36 OneWeb Satellites Successfully Launched by ISRO/ NSIL from Sriharikota
  • SPACE NEWS - OneWeb launch sign of greater role for India in commercial launch market

文/出口隼詩

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