ユナイッテド・ローンチ・アライアンス(ULA)は、現地時間2022年9月24日、「デルタIVヘビー」ロケットの打ち上げを実施しました。同ロケットには、アメリカ国家偵察局(NRO)の衛星が搭載されており、打ち上げミッションは「NROL-91」と呼ばれます。ULAとNROによると、打ち上げは無事に成功したということです。なお、カリフォルニアからのデルタIVヘビーの打ち上げは、このミッションが最後となりました。

【▲ ヴァンデンバーグ宇宙軍基地から打ち上げられる「デルタIVヘビー」ロケット(Credit: ULA)】

【▲ ヴァンデンバーグ宇宙軍基地から打ち上げられる「デルタIVヘビー」ロケット(Credit: ULA)】

NROの衛星を搭載したデルタIVヘビーは、現地時間2022年9月24日午後3時25分、米国カリフォルニア州のヴァンデンバーグ宇宙軍基地から打ち上げられました。打ち上げから約4分後、機体両側に装着されている2本のブースターが分離に成功。5分後には主エンジンが停止し、ロケットの第1段機体が第2段から分離されました。そして、打ち上げから6分後、ロケットの先端に装着されているフェアリング(衛星を保護するためのカバー)が切り離されました。

打ち上げの様子はULAの公式YouTubeチャンネルで中継されましたが、NROからの要請により、フェアリングの分離後に中継は終了しました。衛星が投入される高度や軌道傾斜角などの詳細は公表されていませんが、ULAとNROは打ち上げから約2時間後に打ち上げの成功を確認したと発表しました。

【▲ 打ち上げ準備が進む「デルタIVヘビー」ロケット(Credit: ULA)】

【▲ 打ち上げ準備が進む「デルタIVヘビー」ロケット(Credit: ULA)】


デルタIVは、全長71m・直径5m(コア1本あたり)の2段式大型ロケットで、ミディアムとヘビーの2タイプがあります。同ロケットは今回が43回目(ヘビータイプとしては14回目)の打ち上げでしたが、そのうち15回はNROの打ち上げミッションでした。

ミディアムタイプのデルタIVによるNROの打ち上げミッションは、2018年の「NROL-47」が最後の打ち上げでした。ヘビータイプによるNROの打ち上げミッションはあと2回、2023年と2024年にフロリダ州のケープカナベラル宇宙軍基地で実施される予定ですが、その後はULAが現在開発している「ヴァルカン」ロケットへ置き換わる見込みです。前述の通り、カリフォルニア州のヴァンデンバーグ宇宙軍基地からのデルタIVヘビーの打ち上げは、今回が最後となりました。

 

Source

  • Credit: ULA
  • ULA - Delta IV NROL-91
  • NRO - Vandenberg’s final Delta IV Heavy launch with NROL-91 mission
  • SpaceNews - NRO satellite flies to orbit in Delta 4's final West Coast launch
  • Spaceflight Now - Delta 4-Heavy rocket deploys spy sat on final planned mission from "Slick Six"

文/出口隼詩

 

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