ロシア宇宙機関が米ロ飛行士の新たなクルー交換とトップの交代を発表
【▲ 国際宇宙ステーション(ISS)の外観。2021年12月撮影(Credit: NASA)】
【▲ 国際宇宙ステーション(ISS)の外観。2021年12月撮影(Credit: NASA)】
【▲ 国際宇宙ステーション(ISS)の外観。2021年12月撮影(Credit: NASA)】

ロシアの国営宇宙企業ロスコスモスは7月15日付で、アメリカ航空宇宙局(NASA)との間で新たなクルー交換(座席交換)の協定が結ばれたことを発表しました。

ロスコスモスによると、今後打ち上げが予定されているロシアの有人宇宙船「ソユーズMS-22」にNASAのフランク・ルビオ(Frank Rubio)宇宙飛行士が、スペースXの有人宇宙船「クルードラゴン」による「Crew-5」ミッションにロスコスモスのアンナ・キキナ(Anna Kikina)宇宙飛行士が、それぞれ協定にもとづいて搭乗し、国際宇宙ステーション(ISS)に向かうことになりました。クルードラゴンに搭乗するロシアの宇宙飛行士はキキナ飛行士が初めてです。

ソユーズMS-22にはルビオ飛行士の他に、ロスコスモスのセルゲイ・プロコピエフ(Sergey Prokopiev)宇宙飛行士ドミトリー・ペテリン(Dmitry Petelin)宇宙飛行士が搭乗します。また、Crew-5ミッションのクルードラゴンにはキキナ飛行士の他に、NASAのニコール・マン(Nicole Mann)宇宙飛行士ジョシュ・カサダ(Josh Kassada)宇宙飛行士、それに宇宙航空研究開発機構(JAXA)の若田光一宇宙飛行士の搭乗が決まっています。打ち上げはどちらも2022年秋に予定されています。

【▲ ロスコスモスの新CEOに任命されたユーリ・ボリソフ氏(Credit: Roscosmos)】
【▲ ロスコスモスの新CEOに任命されたユーリ・ボリソフ氏(Credit: Roscosmos)】

また、ロスコスモスは同じく7月15日付で、2018年からCEOを務めてきたドミトリー・ロゴージン氏が解任され、新たにミシュスティン内閣の副首相(国防・宇宙産業担当)ユーリ・ボリソフ氏がCEOに任命されたことを発表しました。CEO交代の理由は明らかにされていませんが、海外メディアではロゴージン氏に新たな役職が用意されているとも報じられています。

 

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文/松村武宏