スペースXは現地時間6月17日に、同社の衛星インターネットサービス「スターリンク」の通信衛星53機の打ち上げに成功しました。衛星を搭載した「ファルコン9」ロケットの第1段機体は、同一機体の再利用回数として最多の13回目の飛行を達成しました。

【▲ ケネディー宇宙センター39A発射台から打ち上げられるファルコン9ロケット(Credit: SpaceX)】

【▲ ケネディー宇宙センター39A発射台から打ち上げられるファルコン9ロケット(Credit: SpaceX)】

ファルコン9ロケットは、アメリカ東部夏時間2022年6月17日午後12時9分に、米国フロリダ州のケネディ宇宙センター39A射点から打ち上げられました。打ち上げから2分後に第1段機体を分離。そして、発射から約15分後に、53機のスターリンク衛星は無事軌道に投入されました。

打ち上げから約8分後、ファルコン9ロケットの第1段機体は大西洋上に待機するドローン船「A Shortfall of Gravitas」へ着陸することに成功しました。通算124回目の着陸です。このミッションで用いられた機体は、2020年6月に「GPS」衛星、トルコの通信衛星「Turksat 5A」、スペースX独自のライドシェアミッション「Transporter-2」に加えて9回の「スターリンク」の打ち上げで使用されました。また、第1段機体を再利用して飛行した回数は100回目を記録しました。

スペースXがライブ配信したドローン船着陸時の映像は、非常にきれいに写っていることがわかります。これまでは着陸時に通信が途切れてしまったり、画質が悪くなってしまうなどの不調がありました。しかし、今回のミッションの着陸映像は、ロケット側、ドローン船側の両方から安定して着陸の様子が捉えられています。スペースXのイーロン・マスクCEOによると、この映像はスターリンク経由で中継された模様です。


この打ち上げは、現地時間6月17日から3日間連続で行われたファルコン9ロケット打ち上げの1回目となるミッションです。この打ち上げの後には、米国カリフォルニア州のヴァンデンヴァーグ宇宙軍基地からドイツの軍事衛星「SARah-1」の打ち上げが続き、フロリダ州のケープカナベラル宇宙軍基地から民間通信衛星「Globalstar-2」の打ち上げが行われました。

 

Source

  • Image credit: SpaceX
  • SpaceX - Starlink mission
  • SpaceflightNow - SpaceX deploys more Starlink satellites as astronomers renew brightness concerns
  • Space.com - SpaceX Falcon 9 rocket aces record 13th flight in Starlink satellite launch

文/出口隼詩