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スペースXは現地時間2022年5月18日、「スターリンク」衛星53機の打ち上げに成功しました。スペースXは同社が開発と構築を進める衛星コンステレーション「スターリンク」の衛星打ち上げを高頻度で実施しており、現地時間5月13日から18日にかけて、3回のスターリンク打ち上げを行いました。

【▲ 朝日を浴びながら打ちあがるファルコン9ロケット(Credit: SpaceX)】
【▲ 朝日を浴びながら打ちあがるファルコン9ロケット(Credit: SpaceX)】

アメリカ東部夏時間5月18日午前6時59分、アメリカ・フロリダ州にあるケネディ宇宙センター39A射点から、スターリンク衛星を搭載した「ファルコン9」ロケットが打ち上げられました。打ち上げから約3分後、ロケット最上部にあるフェアリング(衛星を保護する部分)が分離に成功し、衛星が姿を現しました。衛星は、打ち上げから約1時間後にロケットから分離し、所定の軌道へ投入されました。

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打ち上げ8分後には、ファルコン9ロケットの第1段機体が地球へ帰還し、大西洋上に待機していた無人ドローン船「A Shortfall of Gravitas」に着陸しました。スペースXによれば、今回は121回目の着陸とのことです。

【▲ 無人ドローン船「A Shortfall of Gravitas」へ着陸したファルコン9ロケットの第一段機体(Credit: SpaceX)】
【▲ 無人ドローン船「A Shortfall of Gravitas」へ着陸したファルコン9ロケットの第一段機体(Credit: SpaceX)】

この第1段機体は、2019年に打ち上げられた「ファルコン・ヘビー」ロケットの補助ブースターを転用したもので、このミッションで5回目の使用となります。ファルコン・ヘビーのブースターとしては、2019年に実施された通信衛星「アラブサット6A」の打ち上げや米空軍の「Space Test Program-2(STP-2)」ミッションの打ち上げで2回使用されました。ファルコン9ロケットの第1段に転用されてからは、現地時間2022年1月31日のイタリアの地球観測衛星「CSG-2」の打ち上げに初めて用いられ、成功しました。

関連記事:スペースXがイタリアの地球観測衛星を打ち上げ、ロケット第1段にはファルコン・ヘビーのブースターを転用!

前述したように、スペースXはファルコン9ロケットを使って5月13日から18日にかけて3回のスターリンク衛星を打ち上げています。現地時間5月13日午後3時7分には、アメリカ西海岸・カルフォルニア州にあるヴァンデンヴァーグ宇宙軍基地から1回目の打ち上げに成功しました。また、現地時間5月14日に、フロリダ州のケープカナベラル宇宙軍基地第40発射施設から2回目の打ち上げにも成功しています。

 

Source

  • Image credit: SpaceX
  • Spaceflight Now – SpaceX launches third Starlink mission in five days
  • NASASpaceflight.com – SpaceX launches Starlink 4-18, third Starlink mission in five days

文/出口隼詩

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