【▲ 国際宇宙ステーションで船外活動を行うJAXAの星出彰彦飛行士。2021年9月撮影(Credit: NASA)】

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2022年4月4日正午をもって、2021年度の宇宙飛行士候補者募集を締め切りました。最終的な応募者数や最初の試験の日程などが4月5日付で発表されています。

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JAXAにとって13年ぶりとなる今回の宇宙飛行士候補者募集は、2021年12月20日から2022年3月4日にかけて応募が受け付けられており、健康診断結果の提出期限である2022年4月4日正午が最終的な締め切りでした。

発表によると、今回の応募者数は過去最高となる4127名でした。2008年に実施された前回の募集では963名だったので、前回と比べて約4.3倍の人々が応募したことになります。このうち女性は919名で、応募者の総数に占める割合は22.3パーセントとなっており、前回募集時の13パーセントから9.3ポイント増えました。応募者の年代別内訳を見ると、最も多いのは30代の1850名で、全体の半数近くを占めています。

合わせて発表された今後の予定によると、第0次選抜の英語試験2022年5月8日に実施されます。この試験に合格した人は、一般教養試験やSTEM分野の試験といった第0次選抜の他の試験2022年5月29日に受けることになります。

なお、2021年度宇宙飛行士候補者募集の募集要項によると、第0次選抜の後は第一次選抜(2022年7月頃)、第二次選抜(2022年10月頃)、第三次選抜(2023年1月頃・2月頃)が行われます。第一次以降の選抜では医学検査、プレゼンテーション試験、運用技量試験、面接試験などを実施。選抜結果は2023年2月頃に発表される予定です。

今回の宇宙飛行士候補者募集の背景には、現在JAXAで活躍されている現役の宇宙飛行士が高齢化しつつあることや、アメリカ航空宇宙局(NASA)が推進する有人月面探査計画「アルテミス」への参加といった事情があります。JAXAによれば、今回応募した人々の中から宇宙飛行士として選抜されるのは「若干名」。過去5回の募集時にはそれぞれ1名(第2回、第3回)あるいは3名(第1回、第4回、第5回)が選ばれており、倍率は178~572倍でした。

宇宙飛行士は様々な検査や試験の結果を踏まえて選ばれるものであり、選抜される人数は必ずしも応募者数の多寡に左右されるとは限りませんが、宇宙飛行士の世代交代の必要性や月面での持続的な有人探査が目指されていることを考慮すると、場合によっては過去の募集時を上回る人数が選ばれることになるかもしれません。ちなみに、今回の宇宙飛行士候補者募集は13年ぶりでしたが、JAXAは今後5年に1回程度のペースで、定期的に宇宙飛行士候補者を募集することを計画しているとのことです。

 

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関連:13年ぶりの「JAXA宇宙飛行士候補者募集」応募受付終了、締切時点で1563名が手続き済み

Source

  • Image Credit: NASA
  • JAXA - 2021年度 宇宙飛行士候補者の募集結果について
  • JAXA - 宇宙飛行士候補者募集 特設サイト Hello! EXPLORES PROJECT

文/松村武宏

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