中国の宇宙開発を担う航天科技集団有限公司(CASC)は現地時間2月27日、「長征8号」ロケット(長征8号Y2)の打ち上げを実施しました。

今回の打ち上げでは22機の人工衛星が搭載されており、中国国内からの打ち上げとしては過去最多の衛星搭載数を更新したということです。CASCによると、衛星は高度約500kmの太陽同期軌道に投入され、打ち上げは成功したとのことです。

文昌衛星発射センターから打ち上げられた「長征8号Y2」ロケット(Credit: CNSA)

【▲ 文昌衛星発射センターから打ち上げられた「長征8号Y2」ロケット(Credit: CNSA)】

22機の衛星を搭載した長征8号ロケットは北京時間2022年2月27日11時6分に、中国南部・海南島にある文昌衛星発射センターから打ち上げられました。今回は長征8号にとって2回目の飛行となります。長征8号の初打ち上げは2020年12月22日に実施されました。

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初飛行時の長征8号は機体の側面に2本の固体燃料ロケットブースターが装着されていましたが、今回の打ち上げはブースターなしの形態で実施されました。この形態でも異なる軌道に衛星を投入できるといいます。また、1回の打ち上げで多数の衛星を搭載するために、今回は大型の「フェアリング」(打ち上げ時に衛星を保護する部分)を用いる改良が施されました。

今回の「長征8号Y2」は固体燃料ロケットブースターなしの形態で打ち上げられた(Credit: CGWIC)

【▲ 今回の「長征8号Y2」は固体燃料ロケットブースターなしの形態で打ち上げられた(Credit: CGWIC)】

今回搭載された衛星の内訳は、光学リモートセンシング衛星が18機、マイクロ波リモートセンシング衛星が2機、科学研究衛星とデータ衛星が各1機となっています。これらの衛星は7社の民間宇宙企業と2つの科学研究機関にて開発・製造されました。

なお、今回打ち上げられた光学リモートセンシング衛星のうち10機は、長光衛星技術有限公司が開発した「吉林一号」シリーズです。吉林一号は2015年10月から打ち上げがスタートしており、海外メディアのNASASpaceFlight.comによれば2030年までに138機の衛星からなるコンステレーションが構築される予定ということです。

長征8号Y2のフェアリングに格納される22機の衛星。3つの区画に分けて搭載されたことがわかる(Credit: CGWIC)

【▲ 長征8号Y2のフェアリングに格納される22機の衛星。3つの区画に分けて搭載されたことがわかる(Credit: CGWIC)】

 

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  • Image Credit - CNSA
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文/sorae編集部