大正製薬の宇宙日本食「リポビタン JELLY FOR SPACE」。JAXA有人宇宙技術部門ウェブサイトより(Credit: JAXA)

【▲ 大正製薬の宇宙日本食「リポビタン JELLY FOR SPACE」。JAXA有人宇宙技術部門ウェブサイトより(Credit: JAXA)】

宇宙航空研究開発機構(JAXA)が認証した宇宙食「宇宙日本食」に、おなじみの清涼飲料水シリーズが加わりました。大正製薬株式会社は2022年2月4日、同社の「リポビタン JELLY FOR SPACE」がJAXAの宇宙日本食認証を取得したことを発表しました。

JAXA有人宇宙技術部門のウェブサイトに掲載された情報によると、リポビタン JELLY FOR SPACEは内容量180gの清涼飲料水(パウチタイプ)。ビタミンB1・B2・B6、クエン酸、ローヤルゼリーが配合されているとのことです。

大正製薬が開発した「リポビタン JERRY FOR SPACE」のパッケージと認証書(Credit: 大正製薬)

【▲ 大正製薬が開発した「リポビタン JERRY FOR SPACE」のパッケージと認証書(Credit: 大正製薬)】

実は、大正製薬と日本の宇宙開発には、JAXAの小惑星探査機「はやぶさ」がもたらした“つながり”があります。

初代「はやぶさ」が小惑星「イトカワ」(25143 Itokawa)でのサンプル採取(タッチダウン)を試みた2005年11月20日、情報を発信するJAXAの「はやぶさ」広報チームの写真に「リポビタンD」の空き容器や空き箱が写り込んでいたことがきっかけです。その状況を知った同社は「はやぶさを応援している人を応援したい」との思いから、「はやぶさ」の広報チームへ直接リポビタンDを送ったといいます。

【▲ JAXAと大正製薬を結びつけるきっかけとなった出来事を伝える動画(Credit: 大正製薬)】

大正製薬は宇宙開発にフォーカスした応援プロジェクト「リポD SPACE PROJECT」を2020年に立ち上げている他に、現在はJAXAの「Hello! EXPLORERS PROJECT」(※)の応援サポーターでもあります。今回の宇宙日本食認証を受けて同社は「近い将来、宇宙で挑戦を続ける宇宙飛行士の方々の活動を後押しできればと考えています」とコメントしています。

※…有人月面探査などに携わる「アルテミス世代」の宇宙飛行士を応援するために、13年ぶりとなる宇宙飛行士候補者募集も含めてJAXAが立ち上げたプロジェクト

■宇宙日本食とは

【▲ JAXAが認証した宇宙日本食(Credit: JAXA)】

今回「リポビタン JELLY FOR SPACE」が認証された「宇宙日本食」は、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在する日本人宇宙飛行士向けにJAXAが認証している、日本食の味を楽しむことができる宇宙食です。JAXAによると、閉鎖的な場所に長期間滞在するという精神的ストレスの緩和、パフォーマンスの維持や向上を目的として開発されています。

宇宙日本食はメーカーなどから提案された食品をJAXAが定めた宇宙日本食認証基準と照らし、基準を満たした場合に認証されます。ちなみに食品の対象は「日本の家庭で普段食されている範囲」とされていて、伝統的な和食には限定されていません。

今回の「リポビタン JELLY FOR SPACE」をはじめ、これまでに27の企業や団体から48品目が宇宙日本食として認証されています。認証された宇宙日本食の情報を掲載しているJAXA有人宇宙技術部門のウェブサイトには、日清食品の「日清スペースチキンラーメン」、ローソンの「スペースからあげクン」、亀田製菓の「亀田の柿の種」といった、一般の人々に馴染み深い食品が名を連ねています。

 

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  • Image Credit: 大正製薬 プレスリリース / JAXA
  • 大正製薬 - 「リポビタンJELLY FOR SPACE」の宇宙日本食認証を取得
  • JAXA - 宇宙日本食

文/出口隼詩