スペースXは現地時間2月2日、国家機密衛星打ち上げミッション「NROL-87」を実施しました。同社のファルコン9ロケットに搭載されていたのはアメリカ国家偵察局(NRO)が運用する機密扱いの衛星であるため、詳細は明らかにされていません。NROによると、衛星の打ち上げは成功したとのことです。

【▲ ヴァンデンヴァーグ宇宙軍基地から打ち上げられたファルコン9ロケット(Credit: SpaceX)】

NROの衛星を搭載したファルコン9ロケットは、アメリカ太平洋標準時2月2日12時27分にカリフォルニア州のヴァンデンヴァーグ宇宙軍基地第4発射施設の発射台(SLC-4E)から打ち上げられました。前述の通り衛星は打ち上げに成功したことが発表されていますが、機密扱いであるために衛星の詳しい情報は明らかにされていません。

今回のNROL-87ミッションはファルコン9による3回目のNRO打ち上げミッションであり、アメリカ宇宙軍のNational Security Space Launch(NSSL)プログラムのもとで初めて契約・調達されたファルコン9の打ち上げでもあります。NROによると、同プログラムは国家安全保障ミッションのための宇宙への継続的なアクセス確保を目的として実施されています。

【▲ NROL-87ミッションのロゴ(Credit: NRO)】

また、打ち上げから8分後にはファルコン9の第1段機体が基地内への着地に成功しています。ファルコン9第1段のなかには10回以上再利用されたものもありますが、今回のミッションでは政府からの要求に基づき完全に新しい機体が用いられました。スペースXによると、今回の打ち上げに用いられた第1段機体は整備された後に、2022年後半に実施される別のNROLミッションの打ち上げで使用される予定だということです。

なお、スペースXは1月30日から2月5日までの1週間に、3回のファルコン9ロケットの打ち上げを実施・予定しています。去る現地時間1月31日にはイタリアの地球観測衛星「CSG-2」の打ち上げに成功しており、今後は現地時間2月4日に「スターリンク」の打ち上げが予定されています。

 

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文/出口隼詩