米民間宇宙企業アストラ・スペース社は、日本時間11月20日に行われた「Rocket3.3」ロケットの打ち上げを実施し、同社初の衛星軌道投入に成功しました。

ロケットの発射は、アメリカ・アラスカ州コディアクにある太平洋宇宙港PSCAで行われ、ペイロードは高度500km、軌道傾斜角86度の軌道へ投入されました。また打ち上げから8分47秒後に、秒速7.61km/sに達したということです。

アラスカ州コディアクにある太平洋宇宙港PSCAから打ち上げられるAstra3.3ロケット(Credit: Astra Vimeo)

【▲アラスカ州コディアクにある太平洋宇宙港PSCAから打ち上げられる「Rocket3.3」(Credit: Astra Vimeo)】

アストラ社のCEOであるクリス・ケンプ氏は「軌道到達はアストラ にとって歴史的なマイルストーンです。」とコメントしています。また「私たちは顧客のために(衛星を)運び、ロケットの生産と打ち上げ回数を増加することに焦点を当てることができます。」と、次のステップを見据えている様子がうかがえます。

アストラ社は2016年に、アメリカ・カルフォルニア州で創業した民間企業です。同社が開発する「Rocket」は、全長13m、直径1.3mの小型ロケットであることが特徴。これまでに3回の打ち上げを実施していますが、一部打ち上げ失敗などを繰り返していました。しかし、宇宙空間へ達するなどデータの取得には成功しており、同社は前向きな姿勢をとっていました。

まず2020年9月に行われたRocket3.1の飛行試験では、打ち上げ後にエンジンが停止。誘導システムの影響で機体が予定軌道から外れて、失敗。同年12月Rocket3.2の飛行試験では、打ち上げから第二段点火まで順調に進み、宇宙空間へ達したものの、エンジンが停止しました。原因は、第二段エンジンの燃料不足によるものだとされています。さらに今年8月末にはRocket3.3の飛行試験を実施。打ち上げ直後、機体がホバリングをしながら、横へ飛行しました。これは、後の調査により、推進剤が供給システムから漏れて、ロケット1段目エンジン5基のうち1つが、打ち上げ直後に不調となったのが原因とされています。

 

Image Credit: Astra Vimeo
Source: Astra Space/ Space News
文/出口隼詩

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